
112年ぶりに「リオ五輪」で復活した五輪ゴルフ競技が、まもなくパリで開幕を迎える。男子は8月1~4日、女子は7~10日にパリ市街地からほど近いル・ゴルフナショナルで開催される。
4ラウンド、72ホールの合計ストロークで行われる五輪ゴルフのコースってどんなところ?と思う方も多いはず。前回の東京大会は灼熱の霞ヶ関ゴルフ倶楽部だったが今回はフランスのナショナルオープンや欧米対抗戦の「ライダーカップ」開催などで知られる名門コース。フランスゴルフ協会所有で、国を代表するコースが舞台だ。
「難しいのは難しいと思います。ティショット(の落としどころ)は狭いですし、ティショットをミスるとセカンドショットがタフなアングルになったりするので、そのぶんショートゲームが大事になってくると思う。どこがというより全体(が難しい)です」。コースすべてを警戒するのは松山英樹。大会前の公式会見では難易度について語った。
2022年の「世界アマ」で同コースを経験している中島啓太はコースの印象について「池がかなり多くて、ティショットでレイアップするか、ドライバーでアグレッシブにいくかでターゲットが違う」と、“水がらみ”のホールが大きな特徴とした。
「特に18番は刻んだら広いんですけど、そこから180ヤードくらいのアゲンストの風で、グリーン手前がぜんぶ池で、ドライバーでうまく成功すればウェッジで打てるのは記憶にある。アグレッシブに攻めていければいいのかなと思います」。過去にプレー経験のある中島は、特に18番ホールをカギに挙げた。
この18番は多くの選手が警戒を示すホールだが、男子は471ヤードと長いパー4、女子は447ヤードの短いパー5として使用される。中島が言うように男子にとっては難易度の高いホール。女子にとっては2打で届くが、グリーン周りを囲む池が要注意。攻めるか守るか。最終日、ここがメダルの行方を分けそうだ。
【大会ヤーデージ】
男子 女子
パー:ヤード パー:ヤード
1番 4:419 4:386
2番 3:210 3:154
3番 5:556 5:499
4番 4:486 4:421
5番 4:405 4:371
6番 4:380 4:359
7番 4:457 4:434
8番 3:208 3:161
9番 5:579 5:466
OUT 36:3702 36:3251
10番 4:375 4:351
11番 3:174 3:144
12番 4:433 4:408
13番 4:414 4:371
14番 5:552 5:478
15番 4:405 4:377
16番 3:168 3:150
17番 4:480 4:397
18番 4:471 5:447
IN 35:3472 36:3123
TOTAL 71 7174 72 6374