夏ラフ撃退! アプローチの達人・岩井千怜はシャフトを立ててヘッドを滑らせる【女子プロの寄せ技】

女子プロのリカバリー率は約6割。つまりパーオンしなくても、半分以上の確率でパーセーブしている。そのテクニックを連続写真から学ぶ。今回取り上げるのは70%を超えるリカバリー率を誇る岩井千怜。今季、開幕戦を含む2勝を挙げている千怜のラフからのアプローチを、プロコーチの石井忍が解説する。

ラフから40ヤードくらいはありそうな打ち方です。アドレスではグリップを短く握り手元を低く構えています。バックスイングでシャフトをしっかりと立てて上げていき、ダウンスイングからフォローではリストターンを使って、ラフに負けないようにスピードを出している。

インパクト前後でも手元の位置が低いので、ヘッドも低く長く動いています。入射角が浅いのでヘッドが芝の上を滑ってくれて、少し手前をダフっても大きなミスにはなりません。

ポイントは前腕を柔らかく使うことです。特に夏場の元気なラフだと両腕をガチガチに固めてしまいがち。フルスイングはそれでも何とかなりますが、アプローチのような小さい振り幅では、前腕を柔らかく使わないとヘッドスピードが出せませんよ。

■岩井千怜
いわい・ちさと/ 2002年生まれ、埼玉県出身。22年から毎年2勝を挙げて、ツアー参戦3年目で早くも通算6勝。年間女王を狙える位置につけている。Honda所属。

■石井忍
いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。

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●低く出てギュギュッと止まるアマチュア憧れのスピンアプローチ。関連記事の【バリエーションが豊富すぎる! 伊澤秀憲のスピンアプローチを動画でお届け】では、YouTubeで魔法のようなウェッジさばきを見せる伊澤秀憲が、4種類のスピンアプローチを動画で公開している。

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