自己ベストタイ「63」で単独首位に躍進 川崎春花が“はんなり”と狙う2連勝

<大東建託・いい部屋ネットレディス 3日目◇20日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72>

圧巻の4連続バーディ締めで川崎春花が単独首位に躍り出た。9バーディ・ボギーなしの「63」は、2023年「リゾートトラストレディス」第3ラウンドに並ぶ自己ベスト。「多分、初めてです」と初体験のトータル20アンダーまで伸ばした。
2年ぶりのツアー3勝目を挙げた2週前の「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」に続く勝利に王手をかけた21歳は「3番、4番でいい距離のパットが入ってくれて、そこからピンチもなく回れた」と満足そうにほほ笑んだ。

3番パー4は7メートル、4番パー3は8メートルを気持ち良くカップに沈めた。4連続締めの最初となった15番パーは3メートル、17番パー5はピンまで218ヤードを3番ウッドでピン右前8メートルに2オンさせた。グリーンを外したのは1度だけで、ショットはこの日も好調。3日間のパーオン率は1位タイの92.6%だ。

2週前の北海道で「ゴルフをするのが怖いときもあった」という極度の不振を脱し、笑顔と自信を取り戻した。3キロ減で49キロとなった体重は「まだ戻らない」と話したが、試合のなかった先週は自宅のある京都市内でリフレッシュ。「母の手料理がすごくおいしいので、いっぱい食べました」と酷暑に打ち勝つスタミナも蓄え、「きょうも暑かったけど、体は大丈夫です」と元気に乗り切った。

今週は男女ツアーなど計32勝の大溝雅教キャディと2度目のタッグを組む。大溝氏は2年前に胃がんの手術を受けたが、元気に職場に復帰。それでも、体力を削られる猛暑のラウンドは体に堪える。自分のこと、目の前の一打に集中することで本来のスタイルを取り戻した川崎も「心配でした」と58歳の名物キャディを気遣ったが、「きのうは先に私の方がバテちゃいました」と苦笑した。

「しっかりアドバイスをしてもらえる」と全幅の信頼を寄せる37歳年上の相棒と目指す通算4勝目。最終日も当然、伸ばし合いが予想されるが、「目の前に集中するだけ。1週空いたので、連続優勝とかの意識はない。きょうも、みんな伸ばしているので、それについて行こうという気持ちだけでした」。気負わず、構えず。京都人らしく、はんなりと頂点を取りにいく。(文・臼杵孝志)

externallink関連リンク

大東建託・いい部屋ネットL 3日目の結果 川崎春花がドレスに着替えたら【写真】 「人前でゴルフをするのが怖かった」復活Vの川崎春花が泣き虫にサヨナラ 松山英樹は? 全英オープンの2日目結果 シブコら出場! 米女子ツアー・2日目の結果
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)