岩崎亜久竜は“相棒”と念願のメジャー初出場 「緊張してしょうがない」

<全英オープン 事前情報◇17日◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385ヤード・パー71>

昨年の国内メジャー「日本オープン」を制した岩崎亜久竜が、その資格で世界最古のメジャー「全英オープン」に出場する。「緊張してしょうがないです」と少し笑みを浮かべながら、初の舞台に緊張の色を見せる。
会場は2016年にも行われたロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)。リンクスコースということもあり、風の読みが重要となるが、硬くデコボコなフェアウェイがさらにコースを難しくさせている。「最初は本当に分からなくて…。でも、もう3、4ラウンドしたから大体の雰囲気は分かってきた」と準備を整え始めている。

フェアウェイには深いポットバンカーがいくつもあり、入れてしまうと出すだけになりやすく、スコアのロスにつながる。「フェードを打つと自分はスピン量が自然と増えるので、止めたいときはそういうボールを打って」とバンカーに入れないためのコントロールショットも準備。特に警戒しているのは、「インコース全般。長いし狭いし」とアウト(3539ヤード)に比べて307ヤードも長く、狭いホールが続くイン(3846ヤード)で落とさないように用心していく。

良いショットをしても、風やキックでフェアウェイとグリーンの左右に広がるブッシュに入ってしまう可能性もある。そこで、「キャディさんと話しながら、結構ブッシュに入れていました」と“もしも”のときを想定。相棒の湯本開史キャディは「日本のゴルフ場では、ブッシュがあるゴルフ場が少なく経験値もあまりないので」と言い、練習を重ねたという。

湯本キャディは18年のプロテストに合格しており、プロゴルファー兼ツアーキャディをしている。2022年「東建ホームメイトカップ」からタッグを組んでおり、これまで海外ツアーなどもともにした。「一緒に戦って世界を目指しています」。湯本キャディの目標は岩崎と世界の舞台で戦って活躍すること。その目標が、今週叶う。

「こうして一緒にこの舞台に来ることができてとてもうれしいです。予選通過をして、上位で終えられるようにサポートしたいです」。念願のステージで岩崎と戦えることに喜びを感じ、闘争心を燃やす。岩崎も同じ気持ちだ。「とりあえず予選通過をして、優勝争い…頑張ります!」と。二人の初挑戦がいよいよ始まる。(文・高木彩音)

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