
<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目◇21日◇サハリーCC(米ワシントン州)◇6731ヤード・パー72>
まさかの失速だ。初日3アンダー・2位タイで滑り出した世界1位のネリー・コルダ(米国)が、2日目に1バーディ・8ボギー・1ダブルボギーの「81」。トータル6オーバーはカットラインに1打及ばず、アテスト後には涙を浮かべていた。
このスコアはプロ転向後のキャリアワースト。アマチュアだった2014年「クラフト・ナビスコ選手権」(現シェブロン選手権)初日以来となる自己ワーストスコアだった。
午後組としてスタートすると、ティショットが左のバンカーにつかまった1番から4連続ボギー発進。左の林に入れた6番、ティショットでグリーンオーバーした9番パー3でボギーを喫し、バーディなしの「42」で前半を折り返した。
悪い流れは止まることなく、後半は2つのボギーにダブルボギーが1つ。最終18番パー5ではバンカーからタップインバーディを決めたが、曇った表情が晴れることは決してなかった。5月まででシーズン6勝と“無双状態”を続けていた世界ランキング1位。2021年大会を制した歴代覇者は、涙を流してコースを去った。
「全米女子オープン」では初日のパー3で『10』を叩いて予選落ち。1週間あけて出場した「マイヤーLPGAクラシック」では「76」の出遅れが響き、1打足りずに週末行きを逃した。これで3試合連続。キャリア初のことで、今季序盤のロケットスタートからは考えられない“まさか”の出来事でもある。
「いまのプレーには言葉が出ない。家に帰ってリセットするつもり。今季の序盤はうまくいっていたから、それを取り戻すだけだよ」。言葉少なにコースを後にしたネリー。来週のダブルス大会には出場せず、次戦は海外メジャーの「アムンディ・エビアン選手権」に出場する。