ショットは「手前から」、寄せは「コツコツちからを注ぐ」パター使用 石川遼が見据えるパインハーストの攻略法

<全米オープン 事前情報◇12日◇パインハースト・リゾートNo.2(米ノースカロライナ州)◇7548ヤード・パー70>

クラブの抜けが良くないバミューダ芝で、亀の甲羅のようでアンジュレーションに富んだグリーン。ショートゲームがカギのひとつとなるパインハーストNo.2で、石川遼はパターでの寄せに信頼を置いている。
「ロングパットを1年、2年とコツコツちからを注いでやっている。自分のやってきていることと、ここで求められていることでは、パターが一番重なった」。ウェッジで傾斜にワンクッションさせたり、球を上げたり、ユーティリティで球を転がしてみたり…と、選手たちは状況に応じて様々な方法を試しているなか、パターでトライし続けている石川の姿が多く見られた。

パターのラインとマウンドを計算した距離感と、ウェッジでの球へのコンタクトや跳ね方の難しさ。この両者を天秤にかければ、いまの石川にとってはパターが優勢だ。「今週はいろんな意味でパターゲームになる可能性があると思う」。目下好調のパッティングで攻略法を練っている。

グリーンだけではなく、総距離は7548ヤードで、500ヤード超えのパー4は3ホールもあるというのもポイントのひとつ。さらに両サイドは砂地にワイヤーグラスが生えたネイティブエリアで、そこは「ラフよりも運に左右されるし、できれば打ち込みたくない」ところだ。そこに関しては「開き直って割り切って」ティショットを打つしかないが、200ヤード以上が残る2打目以降も狙えるエリアが狭く、より高いショットの精度が要求される。

それでも、「コースは長いけれど、そのぶんグリーンは手前からのほうが易しい。ホールの距離に惑わされずに、自分で作り上げていくしかない」と“手前から”を意識。毎ショットで最善のマネジメントを考え、そして狙い通りのショットを積み重ねていくことを大切にする。

世界一決定戦はこれが8度目の出場。「難易度の上げ方が、ほかのコースと違う。いままでやってきた全米オープンの中でも割と特殊な感じに見えます」ともいう、全米ゴルフ協会の“お膝元”でもあるパインハーストNo.2。自身の強みを生かしながら、コースと向き合う。(文・笠井あかり)

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