お悩み解決に導く一本に? 畑岡奈紗が“イメージ一新”のパター投入も視野「気分転換でいいかも」

<ショップライトLPGAクラシック 事前情報◇5日◇シービューGCベイC(ニュージャージー州)◇6197ヤード・パー71>

難コースを相手にした先週の過酷なメジャー大会を終えた畑岡奈紗は、「頭を使ったので(疲れは)やっぱりありますね」というなか、5日(水)にプロアマで18ホールをプレーした。そして、それは“試行錯誤”の様子がうかがえる時間でもあった。
2年ぶりの出場となる今大会だが、6位になった前回とは違ったコースの印象も受ける。「2年前はグリーンがけっこう硬くてフルショットでも止まらないところがあって難しかったけど、今週は止まる。パター次第ですけど(ショットの)距離感を合わせられればチャンスは多くなりそうですね」。3日間大会ながら昨年の優勝スコアは14アンダー。ただ今年はそれ以上の伸ばしあいも予想できる。

先週の「全米女子オープン」は44位という結果に終わった。その時もそうだったが、今季はパターに「悩み」を感じている。例えば先週のスコアへのパッティングの貢献度を表すストローク・ゲインド・パッティングを見ると、『-0.72』で68位。これは選手全体の平均よりもパット数が0.7打多いことを意味する。またシーズン通しての平均パット数は『30.09』の90位と、『29.41』で25位だった昨年よりも悪化していることが分かる。

そこで、この日のプロアマにはエースを含む3本のパターを携え、新たなものを試している。そしてそのうち『スコッティ・キャメロン』のマレット型が、“有力候補”に入ってきた。もし試合に投入するとなると、意外にも同ブランドのパターは「初めて」の使用に。さらにこれは、今までのセンターシャフトではなくダブルベントなのだが、それも「初めてかもしれない」と話す。それだけではなく、ここまで半円型のマレットを愛用してきたが、今回のものは四角形と、とにかく「自分で打ってても変な感じ」というほどイメージを一新する一本だ。

最終的にどれを使うかは、あすの練習も含め判断することになる。ただ「いつも新しいものにするといい方向にいくことがある。エースパターのイメージがあまりよくないので気分転換で別のものを使ってもいいかなと思っています」と選択肢は広げている。

軟らかめの仕上がりとはいえ、ポアナ芝で選手がプレーするごとにポコポコと跳ねる度合いも増していくグリーン面には「慣れないといけない」と注意を払う。パッティングだけではなく、「アプローチも、普通は前に行くのに、ここは上に飛んじゃったりするし難しいですね。いい感じに打っても寄らないということがきょう回っていてもあったし、寄せ方も変わる」という部分にも警戒を強める必要がある。

次なるメジャー大会は、20日開幕の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」(ワシントン州・サハリーCC)と目前に控える。来週の試合にエントリーしない畑岡にとっては、今週がその“前哨戦”になる。「(全米女子プロの)コースも初めてだし、しっかりいい準備をしていきたい。練習でできても試合でできないと自信にはつながらない。納得できるショットや、グリーン上でストロークができるように」。悲願成就に向け、いろいろなことを試す一週間になりそうだ。(文・間宮輝憲)

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