“推しグッズ”も支え 竹田麗央は今季3勝目で全米女子OP出場確実に「自分のゴルフを出し切ってプレーしたい」

<ブリヂストンレディスオープン 最終日◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇6731ヤード・パー72>

首位と1打差の2位から出た竹田麗央が「68」で回り、トータル14アンダーで今季3勝目を飾った。1番からの3連続バーディで逆転すると、5、6番の連続バーディで突き放す圧巻の内容だった。メルセデスランキング、年間獲得賞金でも岩井千怜を逆転し、平均ストロークを合わせた“三冠”に返り咲き。自身初の海外メジャーとなる2週後の「全米女子オープン」の出場権獲得も確実となった。
前日にティショットを左の林に打ち込んだ1番は、竹田にとってイメージが良くないホール。この日も第1打は左のラフに入り、2打目はグリーンをオーバーした。それでも、グリーン奥のラフからチップインを決めてバーディ発進。「あれで勢いに乗れたと思います」。2番パー5は2打目をグリーン手前のラフまで運んでバーディ。425ヤードと距離の長い3番パー4も2打目をPWで1.5メートルにつけ、序盤であっさりと単独首位に立った。

ハーフターンではいつも母・哲子さんからおにぎりを受け取る。「バナナを持ってスタートして、だいたい後半におにぎりを1つ食べます」。この日、おにぎりが入っていたのは大ファンのオリックス・山下舜平大投手のユニホームを模した巾着袋。「1カ月ぐらい前に通販で買ったんですけど、使うのは今週からです」。この日はプレーに集中していたのか、おにぎりを口にすることはなかったが、母の愛情と推しグッズが逃げ切りを図るバックナインで背中を押してくれた。

これが4日間大会での初優勝。「3日目はあまり内容が良くなかったけど、耐えられたと思います。4日間だと一日はそういう日があると思うし、メジャーは4日間なので、そこで勝ち切れたことはうれしいです」。将来的には米国女子ツアー本格参戦を考えており「長期シードを得られたら」予選会にトライするつもり。優勝すれば、3年シードが得られる国内メジャーと同じ4日間大会に勝てたことは大きな意味を持つ。

世界ランキングは大会前の時点で64位。これで大会直前(5月27日時点)の同75位以内のカテゴリーで30日開幕の全米女子オープンの切符をつかむのは確実だ。「休むことは考えていませんでした」と来週の「リゾートトラストレディス」を挟んで臨む初の海外メジャーは、米女子ツアー参戦に向けての腕試し。「どういう感じか分からないし、通用するのかも分からないので、自分のゴルフを出し切って4日間プレーしたいです」と話した。

来季の米女子ツアーの出場権をかけた最終予選会(12月)のエントリー締め切りは10月8日。それまでに「日本女子プロ選手権」、「日本女子オープン」と国内メジャーは2試合あるだけに、早速今年の予選会に挑戦するというシナリオも頭の片隅には描いているはず。地元・熊本での初優勝から始まった快進撃はどこまでも続いていく。(文・田中宏治)

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