おはようイーグルから勢いに乗った脇元桜 念願の初優勝は「自信になりました」

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第3戦 マイナビカップ 最終日◇10日◇森永高滝カントリー倶楽部(千葉県)◇6230ヤード・パー72>

レギュラーツアーで活躍する脇元華の妹・桜が2打差を逆転し、トータル6アンダーでツアー初優勝。トロフィーと賞金100万円をつかみとった。
スタートから流れを引き寄せた。1番パー4、残り140ヤードの2打目はグリーンに着弾し、カップに向かって一直線。ショット・イン・イーグル発進で勢いに乗った。ただ「心を浮き立たせることなく、落ち着いてプレーしていこう」と周りの選手のスコアを気にすることはなかった。

前半で3つ伸ばし、後半出だしの10番でもバーディ奪取。このあたりで『優勝』の2文字が頭にちらついた。それでも平常心を失うことなく、バックナインはボギーなしの3バーディ。終わってみれば2位以下に3打差をつける快勝だった。

オフシーズンには永久シード選手の片山晋呉と合宿を行い、スイングやパターの調整に取り組んできた。そうしたことで自分のスイングをより理解し、考えられるようになったという。今までトップで手首が寝てしまう癖があったが、手首を意識するドリルをルーティンに取り入れたことで打ちたい球が打てるようになった。それらが実を結び、今回の優勝へとつながった。

また、ずっと使用していた長尺パターを「気持ちを改める」ため、短尺へ変更。片山との合宿後も、パターレッスンを受けに福岡まで足を運んだ。短尺パターも徐々になじみ、2回目の投入となった今大会で結果を出した。

「怖そうに見られるのが悩み」だという脇元は、今大会で口角を上げることを意識。出だしのイーグルでは体全体で喜びを表現し、表彰式ではもちろん満面の笑みだ。この優勝を一番に伝えたいのは、支えてくれている家族。賞金は日頃の感謝を込めて「父や家族に渡したい」と孝行娘は白い歯をこぼした。

出場資格が満25歳以下(2024年12月31日時点)の同ツアーにおいて、今年がラストイヤーとなる。「今回の優勝は自信になりました。残りの試合でも優勝していきたい」。さらに勝利を積み重ねて、悲願のプロテスト合格へつなげる。(文・小池文子)

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