「入れたい」と「入る」は無関係 ではどうすればカップインの確率が上がる?【心理学者に聞いた】

ゴルフに限らず、その人にとっての最高のパフォーマンスを発揮するためには、結果に一喜一憂しない “感情コントロールスキル”を磨くことが大事です。では、どうすればそのスキルを身に付けることができるのか? 30年間にわたる研究で、一流選手ほど次の3つの点が優れていることが分かりました。それは、「プレッシャーがかかる場面でも平常心を保てる」「広い視野を常に持っている」「最悪の事象でもチャンスと捉えられる」の3つです。
今回は、「いかにしてプレッシャーを避けるか」について。

ゴルフにおけるプレッシャーというのは、目の前の状況に対するゴルファーの捉え方によって出現するもので、実際にプレッシャーという怪物が存在するわけではありません。つまり同じ状況でも、それをどう捉えるかでプレッシャーを感じる人もいれば、感じない人もいるということです。

問題は、どうすればプレッシャーを感じないようになるか。それは、結果を考えないことです。

例えば、同じ2mのパットでも、「入ればベストスコアが出る」と思いながら打つのと、結果を気にせず、いつも通り正しいストロークをしようと考えて打つのとでは、後者の方が断然、カップインの確率が上がります。

よくゴルフでは、“淡々と”という言葉が使われますが、これが大事。現に、「常にカップに入れてやる」という闘争心の強いゴルファーほどパターイップスになりやすいというデータもあります。

ショットでもパットでも、大事な場面でいつもミスをするという人は、まずは目の前のボールを、「打つことだけ」「コロがすことだけ」に集中しましょう。そしてそれを習慣づける。そうすれば、どんなときでもプレッシャーはかからなくなるのです。

解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』874号より抜粋

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