ライス、アーセナルの“同僚”ホワイトのイングランド代表復帰を熱望「彼は特別な選手だ」

 アーセナルに所属するイングランド代表MFデクラン・ライスが、“同僚”のDFベン・ホワイトについて言及した。25日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えている。

 2021年夏にブライトンからアーセナルへ完全移籍で加入し、ここまで公式戦通算122試合に出場しているホワイト。加入当初は右センターバック(CB)を主戦場にプレーしていたものの、フランス代表DFウィリアン・サリバが復帰した昨シーズンからは右サイドバック(SB)に定着。在籍3年目の今シーズンも安定したパフォーマンスを披露しており、ライスと共にプレミアリーグ首位を走るチームを牽引している。

 そんなホワイトは2021年6月にイングランド代表デビュー。同年のEURO2020に臨むメンバーにも選出され、ここまで国際Aマッチ通算4試合に出場。しかし、FIFAワールドカップカタール2022期間中に「個人的な理由」でチームを途中離脱すると、それ以降は一度も召集されていない。今月のブラジル代表、ベルギー代表との国際親善試合に向けたメンバーにも名を連ねず、ガレス・サウスゲート監督は「エドゥ(アーセナルのテクニカルディレクター)から電話があり、ベンは現時点で代表に選ばれたくないと言われたよ」と、選手側が招集を拒否したことを明かしていた。

 アーセナルのチームメイトであり、現地時間25日のベルギー戦が代表通算50キャップ目となるライスは、節目の一戦を前にホワイトについて言及。「僕にとってイングランド代表でプレーすることは、これまでに得られた最高の栄誉だ」と前置きしつつ、次のように同選手の代表復帰を望むコメントを残した。

「彼はのこのチームをより良くするクオリティーを持っている。うまくいけば、代表に呼び戻すこともできるだろう。ベンはとても良い奴だし、信じられないほど素晴らしいサッカー選手だ。実際に何が起きているかを知ることは難しいが、彼は決断を下しており、現時点ではイングランド代表でプレーするつもりはないようだ」

「彼は3つのポジションをこなせる特別な選手だ。CB、右SB、そして逆のSBでもプレーできる。チームに戻った時に彼と色々なことを話し合えば、何を考えているかが分かると思う。彼が考えを変え、戻ってくることを願っている。ブカヨ(・サカ)やアーロン(・ラムズデール)も同じだ。僕ら全員が彼をサポートするよ。しかし、一番重要なのは、これはベンの人生であり、ベンの決断、そして彼がその決断に満足しているということだ。僕が言えるのは、彼がここにいて欲しいということだけだよ」

 なお、招集拒否の具体的な理由については不透明だが、『アスレティック』等の現地メディアは、代表で序列が低い状態が続いていることや、FIFAワールドカップカタール2022期間中にアシスタントマネージャーを務めるスティーブ・ホランド氏から全選手の前で叱責されたことが関係していると報じている。

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