昨夏から無所属のGKデ・ヘア…ノッティンガム・フォレストからのオファーにも断りか

 フリートランスファーが続くスペイン代表GKダビド・デ・ヘアは、プレミアリーグ復帰のチャンスに断りを入れていたようだ。2日、イギリスメディア『アスレティック』が報じた。

 現在33歳のデ・ヘアは、アトレティコ・マドリードでプロデビューを果たし、2011年夏にマンチェスター・ユナイテッドに完全移籍。長年にわたって『オールド・トラッフォード』のゴールマウスを守り、公式戦通算545試合に出場した。しかし、契約延長交渉のもつれから、2023年6月30日の契約満了に伴い同クラブを退団した。

 その後は無所属が続いており、個人トレーニングでフィットネスを整えながら、ビッグクラブからのオファーを待ち続けている。夏にはインテルへの移籍が浮上したが、同クラブはスイス代表GKヤン・ゾマーを獲得。12月末には負傷したイングランド代表GKニック・ポープの代役としてニューカッスル加入が噂されたものの、優秀な控えGKを揃える同クラブへの移籍も実現はしなかった。

 そして、1月末にサウジアラビアのアル・シャバブと、冬の移籍市場が締め切られる直前にはノッティンガム・フォレストと“真剣な話し合い”の場を設けたようだが、どちらも大きな進展は見られなかったという。特に、プレミアリーグを舞台とする後者との交渉においては、仲介役がデ・ヘアに対し、「サッカー界に自身の才能を思い出させ、次の移籍市場でより多くのアプローチを受けるための完璧なショーウィンドウ」になると短期契約の締結を勧めたようだが、デ・ヘアが契約書にサインを交わすことはなかった。

 マンチェスター・ユナイテッドでチームトップクラスの給与を受け取り、数々の個人賞を獲得したデ・ヘアにとって、“都落ち”はプライドが許さないのかもしれない。しかし、ショットストップに定評がある一方でビルドアップを不得手とする同選手のスタイルは、GKを攻撃の起点とするビッグクラブが求めるプロフィールに合致しないのが非情な現実だ。

 給与やクラブの格で妥協を受け入れれば、引く手数多なのは確か。中堅クラブから再出発を図るのか、辛抱強く“自身の格に見合う”クラブからのオファーを待ち続けるのか。いずれにせよ、デ・ヘアが表舞台に帰ってくる日は、もう少し先の話になりそうだ。

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