
セリエA第22節が29日に行われ、サレルニターナとローマが対戦した。
ダニエレ・デ・ロッシ監督の初陣となった前節は、ロメル・ルカクとロレンツォ・ペッレグリーニの得点でヴェローナを2-1で下したローマ。“新体制”での連勝を目指す今節は3連敗中の最下位サレルニターナの本拠地に乗り込んでの一戦。現役時代にローマで通算616試合に出場した“レジェンド”指揮官は2戦連発を狙う2選手に加え、パウロ・ディバラやステファン・エル・シャーラウィらをスタメンで起用した。
前半はホームのサレルニターナがやや押し気味に試合を進める。24分、ボックス左角付近でボールを受けたアントニオ・カンドレーヴァがカットインから右足を振り抜くもボールは枠の上へ。30分過ぎにかけてはドマゴイ・ブラダリッチとルム・チャウナにチャンスが訪れたが、いずれのシュートもGKルイ・パトリシオのセーブに阻まれる。35分には再びカンドレーヴァにチャンスが訪れたが、右足の強烈なシュートは枠を捉えることができなかった。
対するローマは細かいミスが目立ち、なかなか決定的なチャンスを作ることができず。両チームともゴールネットを揺らせぬまま、前半はスコアレスで終了した。
後半開始早々の48分、ローマはエル・シャーラウィが左から上げたアーリークロスにボックス内のブライアン・クリスタンテが頭で合わせると、ボールはサレルニターナDFの腕に直撃。このプレーで得たPKをディバラが冷静に沈め先制に成功した。66分にはディバラが右で起点を作り、オーバーラップしたリック・カルスドルプのヒールパス。中央への鋭い折り返しにペッレグリーニが合わせ、アウェイチームがリードを2点に広げる。
対するサレルニターナは70分、左に大きく開いたチャウナがボックス内にクロスを送ると、後方から走り込んだグリゴリス・カスタノスが頭でゴール左隅に叩き込み1点差に詰め寄る。最終盤にかけてはホームチームが攻勢を強め、90+2分にはチャウナのヘディングシュートが枠を捉えたものの、GKパトリシオががっちりとキャッチ。試合はこのまま1-2で終了し、デ・ロッシ体制2連勝を飾ったローマが5位に浮上した。
次節、サレルニターナは2月4日にアウェイでトリノと、ローマは翌5日にホームでカリアリと対戦する。
【スコア】
サレルニターナ 1-2 ローマ
【得点者】
0-1 51分 パウロ・ディバラ(PK/ローマ)
0-2 66分 ロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ)
1-2 70分 グリゴリス・カスタノス(サレルニターナ)