若き日のケインを彷彿? チェルシー指揮官がブロヤに期待「時間が必要」

 チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、同クラブに所属するアルバニア代表FWアルマンド・ブロヤが若き日のイングランド代表FWハリー・ケインを彷彿とさせると語った。25日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。

 現在22歳のブロヤは2009年にチェルシーの下部組織に加入し、2020年3月のプレミアリーグでトップチームデビューを飾った。2020-21シーズンはフィテッセ(オランダ)、2021-22シーズンはサウサンプトンへのレンタル移籍も経験。2022年7月にチェルシーに復帰し、同年9月には2028年までとなる長期契約を締結した。

 しかし、2022年12月に右ひざの前十字じん帯を断裂して手術を受けたことにより、長期離脱。今年9月に実戦復帰を果たしたものの、まだ本調子を取り戻すことができず、ここまで公式戦18試合出場で2ゴール1アシストを記録するにとどまっている。

 そんなブロヤだが、フルアムやウェストハム、ウルヴァーハンプトンなどからの関心が伝えられており、下部組織出身で帳簿上では売却費がそのまま純粋な利益として計算されることから、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)やプレミアリーグが定めた収益と持続可能性に関する規則(PSR)の遵守のために売却される可能性も噂されている。

 しかし、ポチェッティーノ監督は「偉大なストライカーたちは皆、若い頃は時間が必要だった。彼らは自分自身のバランスを見つける必要がある。私はまだ彼が素晴らしいストライカーになる可能性を持っていると信じているよ」とブロヤに信頼を寄せていることを強調した。

 さらに、かつてトッテナム指揮時にケインを指導したポチェッティーノ監督は、「このプロセスには時間がかかる」とブロヤが若き日のケインを思い出させる存在であることも明かした。

「私はいつもハリー・ケインと比較する。彼はレイトン・オリエントやノリッジへのレンタル移籍をするなど、自分の本当のバランスを見つけるのに時間を費やした。私たちとの最初の半年間では、彼がパフォーマンスを始めたのは12月とか1月で、その時から彼の本当の可能性が見え始めたんだ」

「彼(ブロヤ)は昨シーズンに大きなケガをした選手でそのような大きなアイデアは忘れる必要があるが、それはいつも難しいことなんだ。それにここはチェルシーで、(ディディエ・)ドログバや(ジミー・フロイド・)ハッセルバインクなどといった偉大なストライカーと比較されながら、結果を残そうとしている。それは若い選手にとって難しいことなんだ」

 なお、常に売却の噂が伝えられることがブロヤに影響を与えているかと聞かれたポチェッティーノ監督は「それはわからない」としつつ、「結局は逃げることができない」ことも強調した。

「チェルシーというクラブであらゆるメリットを享受したいのであれば、重大な責任であることを受け入れる必要があり、このようなことは起こり得る。それは普通のことで私たちの仕事だ。あなたがコーチ、スタッフメンバー、選手などでプレッシャーに対処できないのであれば、トップになることは困難だ。フットボールをすることはできるが、このレベルでは無理かもしれない」

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