
<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 3日目◇20日◇レイクノナG&CC(米フロリダ州)◇6608ヤード・パー72>
首位タイで週末に入った古江彩佳だったが、パッティングに悩まされる一日を過ごした。「初戦ということもあって、ひさしぶりの速いグリーンに慣れていない」。これがタッチを狂わせた。
パーオン数は15回と、ショットは決して悪くない。コンスタントに3メートルほどのチャンスも訪れるが、とどめをさすことができなかった。そうこうしているうちに、8番でボギーが先に来る展開に。「リズムに乗れなかった」。10番ではバーディを奪ってミスを帳消しにしたが、すぐさま12番で再びスコアを落としてしまった。
この日のパット数は34回。初日、2日目の28回に比べると、大きくその数字を落としている。12番はロングパットを寄せきれずに喫したボギーだったが、「ちょっとでもパンチが入ったり、オーバーするといっちゃう(傾斜で下る)のが見えていて、怖がりすぎました」というのが、その原因になった。
「いくつかオーバーしすぎというのもあったし、タッチを合わせようとしたらショートしてしまったり」。最後まで感覚が合わず、その調整が完了しないまま18ホールが終わってしまった。上位争いのため、「2回に1回とは言わないけど3回に1回は4、5メートルを入れないと」と改めて自分に言い聞かせる。
スタート時点でトップに並び、同組でプレーしたリディア・コ(ニュージーランド)は「68」を記録。トータル12アンダーで単独首位に躍り出た。トータル7アンダー・4位タイの古江は、まずこの5打差を追うことになる。
とはいえ、初日には「65」のビッグスコアもマークしている。「気持ちはアグレッシブに。ショットは悪くないのでこのまま続けて。早めにバーディを獲りたい。パッティング次第ですね」。“小休止”を挟み迎える最終日は、開幕戦優勝のためにも、気持ちよくカップにボールを沈めていきたい。(文・間宮輝憲)