
ミランに所属するフランス代表GKマイク・メニャンが、人種差別を受けて試合を中断した理由を説明した。20日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が伝えている。
セリエA第21節が20日に行われ、ミランはウディネーゼと対戦。31分にルベン・ロフタス・チークが先制点を挙げたものの、42分と62分に失点して逆転を許した。それでも、83分にルカ・ヨヴィッチのゴールで追いつくと、90+3分にノア・オカフォーが勝ち越しゴールを奪い、3-2でミランが勝利を収めた。
しかし、この試合ではミランが先制した後に試合が一時中断される事態が発生。GKメニャンが一部のウディネーゼサポーターから人種差別的なチャントを受けたことを主張し、主審もすぐにこれを受け入れたことで試合は中断となった。ミランの選手らはピッチから一時的に退いたものの、約10分後に試合は再開された。
試合後、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じたメニャンは「前半に何が起こったかと言うと、最初のゴールキックの際に猿の鳴き真似が聞こえたけど、何も言わなかった。でも、2度目にボールを取りに行った時にもそれが聞こえて、第4審判とベンチに何が起きたかを話したんだ」と経緯を明かしながら、次のように続けた。
「このような状況ではサッカーはできないと言った。このようなことが起きたのは初めてではない。彼らのやっていることは間違っていると言わざるを得ない。それは観客全員ではない。ほとんどのファンは自分のチームを応援したり、野次ったりしていて、それは普通のことだが、これは違う」
「僕たちはとても強いグループで、家族であり、皆が僕を支えてくれた。最善の対応は勝つことだと思ったから、勝利を目指してもっと頑張りたいと思って戻った」