マスターズ覇者で殿堂入りのジャック・バークJr.が100歳で死去

1956年の「マスターズ」を制したジャック・バークJr.(米国)が米国時間の19日、亡くなった。101歳の誕生日を迎えるわずか10日前だった。
世界ゴルフ殿堂入りをしている選手の中では最高齢で、マスターズを制した同年には「全米プロゴルフ選手権」にも勝利。プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。

その4年前の52年には出場4試合連続勝利、年間最少平均ストロークのバードントロフィーも受賞した。50年代には米欧対抗戦の「ライダーカップ」に5度出場している。

テキサス州フォートワース出身。まだキャリアのピーク時にツアー競技から撤退し、地元テキサス州のヒューストンに、親友でマスターズ3勝で同じく殿堂入りをしている故ジミー・デマレット(米国)とともに、当時としてはまだめずらしいゴルフだけのクラブを設立した。それが“チャンピオンズ・ゴルフクラブ”で、59年に開場した。

67、73年にライダーカップが開催され、バークは自身のコースで米国チームのキャプテンを務めた。歴史的なコースとして知られ90年から2003年のあいだにはPGAツアーの最終戦、「ツアー選手権」が5度開催。20年12月に「全米女子オープン」も行われ、渋野日向子が優勝争いを演じたことでも知られている。

またティーチングプロとしても知られ、フィル・ミケルソン(米国)はパッティングの教えを請うために“チャンピオンズ・ゴルフクラブ”を訪れた際、豪華ディナーを賭けて3フィート(約90センチ)のパットを100回連続で沈めることに挑戦している。

マスターズチャンピオンのバークはオーガスタ・ナショナルGCのクラブハウスでは優勝者だけが持つロッカーをタイガー・ウッズ(米国)と共有。二人は同じロッカーに“グリーンジャケット”を保有していた。(文・武川玲子=米国在住)

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