服役を終えたマスターズ歴代覇者のA・カブレラが米シニアツアー復帰へ ただし“米国外”の条件付き

母国アルゼンチンとブラジルで約30カ月の服役を終えたアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)は2月に行われる米国シニアツアー、PGAツアー・チャンピオンズに復帰する。
初戦となるのは、2月22日~24日の日程で開催される「トロフィー・ハッサンII」(モロッコ、ロイヤルゴルフ・ダルエスサラーム)で、アルゼンチン人のカブレラがモロッコに入国するには査証は不要。PGAツアー・チャンピオンズの代表を務めるミラー・ブラッディ氏は「3年間の服役で、十分な反省の時間があった」とツアー復帰を認めた。

ただし、現時点で出場できる大会は米国以外となっている。なぜなら、アルゼンチン人のカブレラが米国に入国するためには査証が必要となるからだ。さらに賞金を得るツアーで戦うには適合査証が求められる。

過去に罪を犯して有罪となった選手が、その後ツアーに復帰した事例はある。2009年にレギュラー3勝、シニアで13勝を挙げていたジム・ソープ(米国)が『脱税』で起訴され有罪判決を受け服役し、その後ツアーへ返り咲いた。ただしソープはアメリカ人で、カブレラのように入国に査証は不要だった。

カブレラは5月にテキサス州ヒューストンでの大会に推薦出場を得ているが、その前に査証を得ることが必須となる。4月には09年に制した「マスターズ」が開催され、本来ならカブレラは歴代チャンピオンとしての出場資格を持つが、カブレラの代理人は「マスターズで再び戦うことがカブレラの夢。まずは査証を得ることが最優先、そうすれば再びゴルフキャリアが再開できる」と話した。

カブレラが現在所持している査証は24年1月までで、早ければ3月にアルゼンチンの米国大使館で面接が行われることになっている。(文・武川玲子=米国在住)

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