おにぎりVSたぬきそば ラウンド日の朝食はどちらがいいの? パフォーマンスを上げる“ゴルフ飯”の選び方

昔から「朝食は金、昼食は銀、夕食は銅」と言われる。朝食が1日で最も大事な金に例えられるのは、眠っている間も活動していた脳に栄養を補給し、これから活動するためのエネルギーを体に蓄える必要があるからだ。食物を噛むことによって脳が刺激を受ける、消化器が活動する、血糖や体温が上がり自律神経が整うなど効果もたっぷり。それには脳のエネルギーとなる糖質(ぶどう糖)を含む主食が欠かせないのだ。
ゴルファーにとってラウンドのためのエネルギーを蓄える朝食は、ある意味、最も大切な食事。いつ、どんな食品を、どのように摂ればゴルフによい影響があるのか。スタートホールからエンジン全開でいける朝食の摂り方をスポーツ栄養士の土屋麻佑さんに聞いた。
 
ゴルフ場までの道中でコンビニや高速のサービスエリアに寄って、朝食を摂っているゴルファーは少なくない。コンビニ飯の王道である『おにぎり』と、高速道路のサービスエリアでサッと食せる『たぬきそば』。パフォーマンスが上がる朝食はどちらなのだろう?
 
「ゴルフの日の朝食には、おにぎり◎(最適)で温かいそばは△(好ましいとはいえない)です。その理由は、スタート前はエネルギーを体にたくさん貯めておくことが最も重要だからです。本来は、おにぎりもそばもエネルギーの元になる糖質が摂れる食品。どちらを食べてもOKですが、おにぎりのほうが糖質が多く含まれているため◎としました。オススメの具は、鮭、ツナマヨ、また五目や赤飯のおにぎりなど、たんぱく質が摂れるものがベター。天むすやとんこつ味などは油が多く体が重くなるため要注意です」
 
糖質が多く含まれているおにぎりは無敵の朝食なのだ。2個食べてエネルギーを蓄えるのがオススメだという。具にもよるが目安として2個で約350kcal。味噌汁も一緒に摂ると運動前の塩分補給ができて体も温まる。
 
「一方温かいそばは、そば自体は栄養価が高く、糖質以外にたんぱく質、食物繊維、ビタミン類も豊富で血糖値が上がりにくい食品です。ダイエット中やコレステロール値が高い方にはよいのですが、運動前には食物繊維をあまり摂りたくないので△としました。特にゴルフコースではトイレの数が限られるため、腸の働きを促す食物繊維を多く含む食品は避けるほうがよいでしょう。野菜サラダ、牛乳、ヨーグルトも同様の理由で朝食には敢えて摂らないのが無難です。高速サービスエリアのそば店に寄りたい人は、麺をうどんにして、たんぱく質が摂れるキツネ、鴨南、肉うどんなら〇。玉子をトッピングすれば、追いたんぱく質になります」
 
■解説・土屋麻佑
管理栄養士(スポーツ栄養士)。女子栄養大学実践栄養科卒。(株)ティップネスでのトレーナー業務を経て、全国の病院・介護施設向けの治療食を扱う組合本部で商品開発等に携わる一方、2019年からアスリートの栄養指導や調理の指導を開始。プロを目指す学生アスリートからJリーガー、アメフト選手など幅広く指導を行っている。2020年からアスリートと栄養士を繋ぐプラットフォーム「FOODLETE!」を運営

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