ボルシアMGのSD、福田師王のトップチーム昇格理由を明かす「これまでの活躍に対するご褒美」

 ボルシアMGのSD(スポーツ・ディレクター)を務めるニルス・シュマトケ氏が、U-22日本代表FW福田師王をトップチームへ昇格させることを決めた理由を明かした。16日に同クラブの公式HPが伝えている。

 2004年4月8日生まれで現在19歳の福田は、昨年3月に鹿児島県の強豪・神村学園高校を卒業すると、Jリーグのクラブを経由することなく海を渡り、ボルシアMG加入を果たす。ドイツでのデビュー戦となったU-19チームの地域カップ戦では、8ゴールを挙げる活躍を見せた。その後はU-19チームおよびセカンドチーム(U-23チーム)を主戦場としてプレー。今シーズン、セカンドチームが身を置くレギオナルリーガ・ヴェスト(4部相当)では13試合出場5ゴール1アシストを記録していた。

 また、昨年5月に開催されたFIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023のメンバーにも招集され、グループステージの全3試合に途中出場。現在は、パリ・オリンピック(パリ五輪)の出場を目指すU-22日本代表にも名を連ねている。

 そんな福田は16日、ボルシアMGを通して、2023-24シーズン残りの期間はトップチームでプレーすることが伝えられていた。シュマトケ氏は「少なくとも、今シーズン終了時まではフクダにトップチームのメンバーとしてプレーしてもらうつもりです。トップチームのドレッシングルームには彼のロッカーも用意します」と明かすと、この段階で昇格を決めた理由を次のような言葉で説明した。

「フクダはこの数週間、数カ月にわたって、普段のトレーニングやセカンドチームの試合、そしてトップチームのトレーニングでも、幾度となくその実力を発揮してきました。我々はそんなシオウを常に見守っています。直近でも、彼はウインターブレイク期間中に行われた練習試合のゴー・アヘッド・イーグルス戦に出場しました。ピッチに立つやいなや、良いプレーを見せ、すぐに得点も挙げました。トップチームの選手層が厚くなりすぎないように細心の注意を払いつつも、彼が普段見せてきた力を総合的に判断し、トップチームでプレーしてもらうことを決めました」

「ユースチームのトレーニングセンターで何が起きているのか、才能溢れた選手たちがブンデスリーガのトップチームでも力を発揮できるか否かを見極めるのは、我々にとって非常に重要な任務です。シオウにとって、今回の決定はこれまでの活躍に対するご褒美であり、我々の仕事に対する最大の報いでもあります。我々が目指すべき道を彼が示してくれました」

 今シーズンのボルシアMGは、ブンデスリーガ第17節終了時点で5勝5分7敗という成績で勝ち点「20」を積み上げており、現在10位につけている。トップチームには日本代表DF板倉滉も在籍。板倉は現在AFCアジアカップカタール2023を戦う日本代表に合流しているためチームを離れているが、帰還後は公式戦の舞台で2人の“共演”が見られるかもしれない。

【画像】ボルシアMGのトップチームでプレーする福田師王

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