タイガー・ウッズがナイキと契約終了を発表 27年間のパートナーに終止符

タイガー・ウッズ(米国)は8日、自身のSNSでナイキとの27年間に及ぶ契約が終了したことを発表した。
「27年以上前、ぼくは幸運にも世界で最も象徴的なブランドのひとつとパートナーシップをスタートすることができた。始まったその日から、素晴らしい瞬間と思い出がたくさんある。(ナイキ創設者の)フィル・ナイト氏の情熱とビジョンでナイキとナイキゴルフのパートナーシップを実現させた。フィルに感謝を贈るとともに、ナイキの従業員たち、素晴らしいアスリートとともに仕事ができたことに感謝したい」

1996年に「全米アマチュア選手権」で3連覇を達成してプロ転向するやいなや、ナイキと破格の契約を結んだ。契約金は5年で4000万ドル(当時の為替で約44億円)と言われた。それ以来、ナイキの看板選手としてアンバサダーの活躍。米国男子ツアー82勝、メジャー15勝のすべてはナイキのシャツ、キャップで達成してきた。

『TW』のロゴが入ったタイガーブランドのアパレルを展開していたナイキは、ゴルフ市場に参入しクラブ、ボールを製造してきたが2016年に用具ビジネスから撤退した。その後はクラブはテーラーメイド、ボールはブリヂストンと契約したが、ウエアはナイキとシューズは続行。ただし、21年2月の自動車事故で右足に大きなケガを負った以降は、フットジョイのシューズを着用していた。

13年に推定2億ドル(約290億円)で10年契約として結ばれたが、更新はされなかった。この27年間の契約でタイガーは総額5億ドル(約720億円)をナイキから得たと推定されている。

「ぼくに次の章があるか聞きたいだろう。イエス。次の章は確実にある。ロサンゼルスで会おう」とタイガーは締めくくった。2月に自身が大会ホストを務める「ジェネシス招待」(米カリフォルニア州)への出場を示唆したが、次にどこのウエアを着用するのかは明かさなかった。(文・武川玲子=米国在住)

externallink関連リンク

タイガー・ウッズの偉業をおさらい【プロフィール】 48歳を迎えたばかりのタイガー 生涯獲得賞金は約175億円…偉大すぎる記録を振り返る 元ナイキのジェイソン・デイはストリート系ウエア『マルボンゴルフ』と契約 コリン・モリカワが! 20年製の『SIM』からテーラーメイドの未発表ドライバー『Qi10 MAX』にスイッチ ブリヂストンに新ボールが登場 男子プロは「Xも打感がやわらかくてビックリ」
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)