岩井姉妹のグリップはどれくらいの力加減? ヘッドが走る理由を2人のコーチに聞いた

岩井姉妹がツアートップクラスの飛距離を出せている理由の一つがグリップにあります。結論から言うと、左手はしっかり、右手はユルユルに握る。私が岩井姉妹はもちろん、アマチュアの方にも教えている力加減です。
このグリップで初めて振る方はクラブが飛んで行かないか心配されますが、実際にボールを打つとクラブはフィニッシュまで振り切れ、方向性がいいことに気付きます。そして慣れてくると飛距離も出ることが分かります。

理由を説明しましょう。まず左手一本でクラブを振ると、誰でも背中までクラブを振り切れます。逆説的に考えると、右手があると多くの人は振り切れていない。右手を強く握ったり、右腕を使って打ちに行くことでムダを生じさせているわけです。だったら右手は親指をグリップに乗せる程度にして1~2割の力加減で握り、できるだけ左手で振る邪魔をしないようにするのです。そうした方がビュンビュン振れて遠心力が働き、飛距離を稼げます。

左手はそのぶん8〜9割の力加減で握ります。特に小指は強く握り、小指とハラで引っかけておきましょう。よく「グリップの力を抜く」というレッスンがありますが、これは右手のこと。その分、左手はしっかり。これが正しいグリップです。

永井哲二
ながい・てつじ/1961年生まれ、東京都出身。29歳で本格的にゴルフを始め、千葉晃に師事して指導者に。岩井姉妹が契約しているヨネックスのゴルフスクールでアマやジュニアを教えている

岩井明愛
いわい・あきえ/2002年7月5日生まれ、埼玉県出身。今年のKKT杯バンテリンレディスでツアー初優勝、住友生命Vitalityレディスで2勝目を挙げる。パーオン率は堂々の1位。Honda所属

岩井千怜
いわい・ちさと/2002年7月5日生まれ、埼玉県出身。昨年のNEC軽井沢72ゴルフで初優勝すると翌週も連勝の快挙。今季も2勝を挙げている。Honda所属

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