マキロイに何が起きた? PGAツアー選手会理事を辞任へ

ローリー・マキロイ(北アイルランド)がPGAツアー選手会理事を辞任したとPGAツアーのジェイ・モナハン会長が選手らにメールで伝えた。
2022年からPGAツアーの選手会理事として選手らを率いてきたマキロイの任期は2024年まで。ところがマキロイはPGAツアーに「選手としても、個人的なことにももっと取り組みたい」ことを理由としてツアーに辞任の申し出をしたという。

理事に就任した22年にはサウジアラビアの政府系ファンド、PFIの資金力をバックに「LIVゴルフ」が開幕。PGAツアーからも多額の移籍金を受け取りLIVゴルフに移籍する選手が続出した。PGAツアーが同選手らを出場停止にするなど反撥、マキロイは反LIVゴルフの急先鋒としてPGAツアーの選手を代表するスポークスマン的な存在を務めてきた。

そんななか、今年6月にはPGAツアー、DPワールド(欧州)ツアーが突如LIVゴルフの出資者『PIF』との統合を発表。マキロイはその事実を知らされたのはモナハン会長とPIFのヤシル・アルルマヤン会長がそろって発表したわずか数時間前で、「まるで『犠牲の羊』になった気分だ」とそれまで尽力してきたことを嘆いた。

モナハン会長は「マキロイの並外れた時間と奮闘により、この非常に難しい時期に仲間を導きツアーの成功に大きな助けになった。自身のゲームと家族に集中するため辞するマキロイの決断は十分に理解する」と選手にメモを送った。

ツアー規約では選手理事会は、タイガー・ウッズ、ウェブ・シンプソン、チャーリー・ホフマン・パトリック・キャントレー、ピーター・マルナッティ(いずれも米国)の5人となり、マキロイに代わる理事が近く選出される。

今季のDPワールド(欧州)ツアーの“レース・トゥ・ドバイ”を制したマキロイは今週、ドバイで開催されるツアー最終戦DPワールドツアー選手権(16日開幕)に出場する。(文・武川玲子=米国在住)

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