
<ワールドワイド・テクノロジー選手権 初日◇2日◇エル・カルドナル at ディアマンテ(メキシコ)◇7452ヤード・パー72>
2週前の日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」で4位タイに入り、今大会の出場権をつかんだ石川遼。日没順延となった初日は、前半の13番パー4でティショットのミスからトリプルボギーを叩いたのが響き、トップが10アンダーというバーディ合戦の展開で1アンダー・暫定88位タイと出遅れた。
そんな石川は「昨日の朝からちょっとおかしかった」と、開幕前日から体調を崩している。その日は夕方にコースに現れてレンジでボールを打つだけの調整となった。初日のホールアウト後は「明日どうなるかちょっと分からないですが、とりあえず…何とか」と、衰弱した顔を見せる。原因については「分からないですね。あまり細かいことを言ってもなんなんで…体調不良ですね」と首をひねる。
それでも「ゴルフはそんなに悪くない」と体調不良とゴルフの内容は切り離して考えている。9月には軽度の肺炎(コロナウィルス、インフルエンザはともに陰性)で咳が止まらず、試合を欠場しているだけに、その容態は気になるところだ。
今大会で単独2位に入れば来季の米ツアーへのフル出場権を獲得できる。そんな大事な試合だが、「薬を持ってきてないので」と異国の地では対処法もない。あすの第2ラウンドは朝早い午前スタート。「大丈夫です」と答えた後に「いや、難しいですね」と苦笑いを浮かべる。最後は「ゆっくり休みます」と話してコースを後にした。