
<ZOZOチャンピオンシップ 3日目◇21日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>
米カリフォルニア州サンノゼ出身の26歳、ジャスティン・サー(米国)は、3日目を5バーディ・2ボギー「67」。後続に1打差のトータル9アンダーで単独トップに立ち、米ツアー初優勝に王手をかけた。ホールアウト後は「とても満足している」と振り返った。
今大会に出場するのは初めて。「とても楽しんでいます。火曜日の朝2時に到着したんだけど、そのまま18ホールプレーして、その後に東京で友達のお父さんのレストランに行った。ご飯がとても美味しくて、今までのプレーヤーダイニングの中で1番だね」と試合以外でも日本を満喫している。
身長175センチでドライバーの平均飛距離は298ヤードと、飛ばし屋揃いの米ツアーでは飛ぶ方ではない。しかし、275ヤード以上のショットの精度ではツアー全体6位に入っており、平田憲聖と回った予選ラウンドの2日目には、最終18番パー5のセカンドでドライバーを持ち、グリーン手前の花道まで運ぶ美技を見せた。そこから難なく寄せてバーディを奪っている。
2019年にプロ転向し、昨年は米下部のコーン・フェリーツアーで初優勝を遂げたサー。レギュラーツアーに昇格した今シーズンは、「ザ・ホンダ・クラシック」で5位タイ、ポイントも賞金も高い旗艦大会の「ザ・プレーヤーズ選手権」で6位タイに入るなど、フェデックスカップランキング81位で終え、同125位以内のフルシードを確定させている。
「コーンフェリーでの経験は大きい。何度か大きな試合で自分をいいポジションに置くことができた。このポジションに自分を置くと何か学ぶことはあります。今までの経験はすごく生きている」と話す。最終組でスタートする残り18ホールは「一打一打に集中して状況をしっかり把握すること」を意識して、米ツアー初優勝に挑む。(文・高木彩音)