
レアル・マドリードに所属するドイツ代表DFアントニオ・リュディガーは、強靭な肉体の持ち主であるようだ。スペイン紙『マルカ』が同選手のデータを紹介している。
現在30歳のリュディガーは、2011年にシュトゥットガルトのBチームでプロキャリアをスタート。翌年にトップチームへと昇格を果たすと、ローマでのプレーを経て、2017年夏にチェルシーへと完全移籍で加わった。加入初年度から定位置を確保し、クラブにとって2度目となるチャンピオンズリーグ獲得の原動力となるなど、最終ラインの主力として活躍。2022年からはレアル・マドリードに加入すると、昨シーズンはリーグ戦33試合に出場し、1ゴールをマークした。
“白い巨人”での2シーズン目を迎えたリュディガーだが、今季は大車輪の活躍を見せている。レアル・マドリードは、ブラジル代表DFエデル・ミリトンが左ひざの「前十字じん帯断裂」の重傷を負うと、オーストリア代表DFダヴィド・アラバも負傷により離脱。加えて、スペイン代表DFナチョ・フェルナンデスがジローナ戦で危険なタックルを行い、3試合の出場停止処分が科されるなど、センターバック不足が深刻化している。
そんななか、同紙はリュディガーのスタッツを掲載。クラブとドイツ代表の両チームでプレーする同選手は、ここまで既に16試合に出場しており、アディショナルタイムを除いた合計出場時間は1300分を超えているという。『マルカ』は、過酷な移動も考慮しつつ、リュディガーの肉体が限界に達しているとしながら、指揮官を務めるカルロ・アンチェロッティ監督は、休息を与える時間を見つけることができないと主張した。
一方で、リュディガーが負傷の少ないプレーヤーであることも指摘。昨シーズンは3度の軽傷を負いながら、離脱期間は僅か20日間であったと伝え、今年だけで4度の筋肉系トラブルに見舞われ、100日間の離脱を余儀なくされているアラバとは正反対であると両者を比較している。