あすにつながる夕暮れ時のガッツポーズ 谷田侑里香は“2差”で最終日へ「アンダーで回るのが前提」

<LPGA Qスクール(予選会)セカンドステージ 3日目◇19日◇プランテーションG&CC(米フロリダ州)◇ボブキャット・コース=6543ヤード・パー72、パンサー・コース=6363ヤード・パー72>

夕暮れも近づく、最終9番ホール(パー5)。24歳の谷田侑里香(ゆりか)は、2.5メートルを沈め、ようやく初バーディが訪れると力強くガッツポーズを繰り出した。その後はキャディを務める母と、安心したような表情でハイタッチ。「入ってくれれば」と願いを込めた一打を、次のステップにつなげたい。
トータルイーブンパーの34位タイと、セカンドステージ突破(40位タイまで)のカットライン上で迎えた3日目だが、苦しい展開が続いた。パンサー・コースの10番から出ると、前半はパーを並べる展開に。そして後半の4番、7番をボギーにしてしまう。「パターの距離感が合わず、バーディパットも入りませんでした」。それだけに、なおさら9番のパットに救われた。

高校の1年間、そしてミシガン州立大での4年間を米国で過ごし、2021年の卒業後は日本でプロテスト合格を目指してきた。学生時代を過ごした国での予選会はこれが初挑戦だが、9月のファーストステージを70位タイでクリアし、高校時代を過ごしたフロリダに帰ってきた。そして2日目の「71」で初日1オーバーの“負債”を消し、通過圏内に潜っていた。

この日の「73」でトータル1オーバー・53位タイに後退したが、3日目終了時点のカットライン1アンダーまではわずかに2打。十分、射程圏内だ。「アンダーで回ってこないといけないのが前提。できるだけボギーを少なく回りたい」と、そこを意識してプレーすることになる。「最後にバーディが獲れて、明日につなげられたかな」。“1打”という数字以上に、大きなプレーになった。

午後組のスタートで遅い時間のホールアウトになったが、「気になる部分を納得いくまで練習したいと思っています」と言って、ラウンド後にはすぐに練習場に向かう。大学時代には、学業と部活の成績がともに優秀な生徒にのみ贈られる『オール・アメリカン』という賞を4年連続で受賞してきたが、文武両道の才女ぶりはこんなところからも伝わってくる。残るはあと1日。最終予選会への道を切り開いてみせる。(文・間宮輝憲)

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