
<LPGA Qスクール(予選会)セカンドステージ 2日目◇18日◇プランテーションG&CC(米フロリダ州)◇ボブキャット・コース=6543ヤード・パー72、パンサー・コース=6363ヤード・パー72>
1オーバー・61位から、最終予選会進出ラインの40位タイ以上への浮上を目指したアマチュアの馬場咲希(代々木高3年)だったが、2日目も悔しさを感じながらグリーンを降りることになった。
その表情が曇ったのが、1つ伸ばして迎えた10番パー4だった。このセカンドは、「苦手な距離ではなかったけど、体が動かなくてダフってしまいました」と、グリーン左のバンカーへ。するとそこからの3打目は、大きくグリーンを越え、逆サイドのバンカーに飛び込んでしまう。さらに4打目も、再び強く出たボールが最初のバンカー付近に落ちることに。結果的に痛恨のトリプルボギーを叩いてしまった。
さらに12番でも1つ落としたが、ここでスイッチが切り替わったかのようなラッシュの時間が訪れる。
14番で3メートルのパットを沈めると、続く15番では7.5メートルをねじ込んで連続バーディ。さらに5メートルを決めた17番でも1つ伸ばし、4ホールで3つ獲り返す底力を見せつけた。「10番でもったいないミスをして、それをとり返そうとキャディさんとも話していたので、良かった」。ただ最終18番は「ミスが続いた」結果、短いパーパットを外し、ボギーフィニッシュになってしまった。
馬場にとって、これが初めて受けるQT。さらに終わるとすぐに、今度は日本の最終プロテスト(10月31日~11月3日、岡山県・JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部)が待っている。これまでとは違い、優勝ではなく、次へ進むためのラインを越えることを目指す戦いは、「難しいです」とも話す。「これで来年の活動が決まる。特にアマチュアなので、プロになれるかがかかっているので大変」。感じるプレッシャーは、これまでのものとはひと味もふた味も違う。
トータル2オーバー・68位タイで後退したが、それでも現在のカットラインはイーブンパー。“絶対にビッグスコアが必要”というところまでは追い込まれてはいない。淡々と1つずつ伸ばしていけば、大きく状況も変わっていく。そのためにもまずは「楽しく」。これを目標を掲げる。苦しいなか奪った“後半の3バーディ”を、残り2日間につなげたい。(文・間宮輝憲)