
かつてマンチェスター・ユナイテッドで長く活躍した元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏が、苦戦が続く“古巣”について言及した。10日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
開幕から約2カ月が経過した2023-24シーズンのプレミアリーグ。トッテナムとアーセナルの“北ロンドン勢”はともに6勝2分で無敗をキープしており、昨シーズンの3冠王者マンチェスター・シティは5年ぶりのリーグ戦連敗を喫したものの、勝ち点「18」の3位に付けている。また、復権を期すリヴァプールはここまで5勝2分1敗、ロベルト・デ・ゼルビ体制2年目を迎えたブライトンも5勝1分2敗とまずまずのスタートを切った。
対照的に調子が上向かないのがマンチェスター・ユナイテッドだ。昨シーズンはカラバオカップを制覇し、チャンピオンズリーグ(CL)への返り咲きも果たした“赤い悪魔”は、さらなる戦力強化に向けて今夏の移籍市場で積極補強を敢行。カメルーン代表GKアンドレ・オナナ、イングランド代表MFメイソン・マウント、デンマーク代表FWラムラス・ホイルンドら即戦力を獲得し、エリック・テン・ハフ体制2年目のシーズンに臨んだ。
しかし、開幕前の期待とは裏腹に序盤戦では苦戦が続いている。ここまでリーグ戦では8試合を消化し4勝4分の10位に低迷。開幕から7試合での4敗は過去34年間でワーストの成績をなっている。また、2シーズンぶりの参戦となったCLでもバイエルン、ガラタサライ相手に連敗を喫し、早くもグループステージ突破に暗雲が立ち込めている。
現地時間6日に行われたプレミアリーグ第8節では、最終盤の2ゴールで辛くも逆転勝利を飾り、4勝目を手にしたマンチェスター・ユナイテッド。しかし、クラブOBのネヴィル氏は、古巣を取り巻く状況が今後大きく好転することはないだろうと指摘。不安定なプレーが目立つGKオナナにも触れつつ、今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドを次のように占った。
「今シーズン、マンチェスター・ユナイテッドがトップ5に入るとは思えない。昨シーズンもスタートが非常に悪かったが、彼らは私が間違っていたことを証明した。しかし、93分と97分のゴールによりホームでブレントフォードを破ったからといって、すべてが順調であるとは思えない。むしろ混乱しているし、調子を落としている。2、3週間前には3位と予想していたので驚きだ」
「GKが馴染めていないことは問題だ。もしもGKが適応できず、その周囲に不安定さがあれば、結果的にそれは大きな問題を引き起こす。私はマンチェスター・ユナイテッドでそれを経験したことがあるんだ」
マンチェスター・ユナイテッドは代表ウィーク明けの21日に控える次節で、シェフィールド・ユナイテッドとのアウェイ戦に臨む。