日本女子オープンと黄金世代は相性バツグン!? 近年の勝者を振り返る

<日本女子オープン 事前情報◇26日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県) ◇6528ヤード・パー72>

第56回「日本女子オープン」が芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)で、9月28日(木)に開幕する。今大会は女子プロゴルファー日本一を決めるナショナルオープン。プロ、アマチュアの実力者がそろう国内最高峰のメジャーだ。
多くの選手が欲しいビッグタイトルだが、近年の優勝者はかなり“偏って”いる。1998年の4月から99年の3月に生まれた黄金世代の選手が、過去7大会のうち6回も制覇しているのだ。

その口火が切られたのは2016年大会。優勝は当時高校3年生の畑岡奈紗だ。堀琴音との大接戦を制し、アマチュアによる初のメジャー制覇という偉業をやってのけた。翌17年には、プロとなった畑岡が圧巻のゴルフで大会連覇を達成。これは樋口久子以来となる40年ぶり2人目の快挙だった。

18年大会では畑岡の3連覇がかかっていたが、元世界ランク1位の実力者ユ・ソヨン(韓国)に阻まれた。しかしこの時も優勝を争い2位になったのは畑岡だった。さらに19年は昨年のリベンジとばかりに、畑岡が大会3勝目を挙げている。

2020年大会は黄金世代が躍動した。初日にはトップ10のうち黄金世代が7人を占め、大会を引っ張る展開に。最終日にはともに黄金世代の原英莉花と小祝さくらが優勝争いを演じる。最終的には2位に4打差をつけて原が優勝。小祝とワンツーフィニッシュを決めた。

2021年は史上最年少の15歳で国内女子ツアーを制した勝みなみが、メジャー優勝を果たした。勝は「日本女子アマチュア選手権」と「日本ジュニア選手権」の優勝、そして「日本女子オープン」のローアマを含めて、日本タイトル4冠を達成。宮里藍、諸見里しのぶに続く快挙を成し遂げた。翌21年も勝が優勝し樋口久子、畑岡奈紗に続くナショナルオープン連覇を達成した。
 
こうして振り返ると、畑岡、原、勝が直近7戦中6勝とバツグンの成績を収めている。毎年コースを変えての開催であるため、特定の選手が大きなアドバンテージを得ることは考えにくいが、とりわけ畑岡と勝は複数勝っており、まさに圧倒的な強さだ。今年はその2人がエントリーをしていないため、ライバルたちにとっては大きなチャンス。”偏った”勝者に変化が訪れそうな今年の日本女子オープンに目が離せない。

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