
ブライトンが、バルセロナに所属するスペイン代表FWアンス・ファティの獲得に迫っているようだ。30日、スペイン紙『マルカ』や同『アス』、イギリスメディア『アスレティック』などが伝えている。
現在20歳のファティはバルセロナの下部組織出身で、2019年8月にわずか16歳298日にしてプロデビューを飾った。デビュー初年度に公式戦33試合の出場で8ゴールをマークするなど存在感を放つと、2021-22シーズンからはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(現:インテル・マイアミ)が長く背負った「10番」を着用。しかし、近年は度重なる負傷に苦しんでいることもあり、定位置を確保することはできず、途中出場となることが多い。
そんなファティにはかねてから複数クラブからの関心が明らかになっており、今夏のバルセロナ退団の可能性も浮上している。当初は一貫してバルセロナ残留を希望していた同選手だが、今シーズンが開幕して以降も継続的な出場機会が得られていないことから、他クラブへの移籍を検討していることが伝えられていた。
これを受けて、トッテナムやチェルシー、ドルトムントなどが興味を寄せていることが報じられていたなか、ブライトンが争奪戦に参戦した模様で、UEFA(欧州サッカー連盟)の2022-23シーズンの最優秀監督賞で4位に選ばれたロベルト・デ・ゼルビ監督の存在が決め手となり、同選手はブライトンに加入することを決断したという。
なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ブライトンはバルセロナと口頭合意に至り、買い取りオプションの付随しない2024年6月30日までとなるレンタル移籍でファティが加入することを伝えている。また、ブライトンは同選手の給与の大部分を支払うことになり、31日中に移動して契約を完了する予定になっている模様で、移籍は決定的になっているようだ。