
ローマは26日、レヴァークーゼンからイラン代表FWサルダル・アズムンを買い取りオプション付きレンタルで獲得したことを発表した。
レンタル移籍の期間は2023-24シーズン終了までの約1年間で、ローマでの背番号は「17」に決定した。また、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、買い取りオプションの金額は1200万ユーロ(約19億円)に設定されているようだ。
現在28歳のアズムンは母国の名門セパハンで育成年代を過ごすと、2013年冬にロシアのルビン・カザンに移籍し、同年7月にトップチームデビューを果たした。その後はロストフやゼニトにも在籍し、ロシア・プレミアリーグでは通算208試合の出場で85ゴール38アシストを記録。昨年1月にはレヴァークーゼンに完全移籍で加入し、2022-23シーズンはセンターフォワード(CF)を主戦場に公式戦33試合に出場し4ゴール4アシストをマークした。
また、2014年5月にデビューを飾ったイラン代表では、ここまで国際Aマッチ通算71試合に出場し45ゴール9アシストをマーク。ここまでAFCアジアカップとFIFAワールドカップを2度ずつ経験している。
自身初のセリエA挑戦が決まったアズムンは、ローマのクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。
「私の抱いている感情を言葉で説明するのは難しい。私は国際舞台において最も権威のあるクラブの1つに加入することができた。ローマのユニフォームを着てタイトルを獲得するのは夢だよ。昨年に『スタディオ・オリンピコ』(ローマの本拠地)でプレーする機会があったが、これまでのキャリアを通じて、あれほど熱心なサポーターに出会ったことはない。彼らのために戦い、目標を達成するのが待ちきれないよ」
ローマを巡っては、CFの主力を務めるイングランド代表FWタミー・アブラハムが、昨シーズンのセリエA最終節でひざのじん帯を負傷し、長期離脱が見込まれている。こうしたこともあり、今夏の移籍市場ではCFの補強が優先事項となっていた。
【動画】イラン代表の点取り屋がローマへ!