
ミラン所属のベルギー代表MFシャルル・デ・ケテラーレが、今夏にクラブを離れる可能性があるようだ。17日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
現在22歳のデ・ケテラーレは母国のクラブ・ブルッヘの下部組織で育成年代を過ごし、2019年9月に弱冠18歳でトップチームデビューを飾った。2020-21シーズンから攻撃の主軸に定着すると、翌2021-22シーズンは公式戦通算49試合の出場で18ゴール10アシストをマーク。この際立った活躍が高く評価され、昨年夏には3500万ユーロ(約54億円)の移籍金でミラン加入を果たした。
イタリアの地での活躍に大きな期待が寄せられたデ・ケテラーレだったが、新天地での適応に苦戦。2022-23シーズンは公式戦通算40試合に出場したものの、ゴール数とアシスト数を合算した得点への直接関与は「1」のみ(0ゴール1アシスト)。スタメン起用も13試合に留まるなど、ミランでの初年度は不本意な結果に終わった。
そんなデ・ケテラーレに、今夏の他クラブ移籍の可能性が浮上しているようだ。報道によると、ミランは同選手を“非売品”とは位置付けておらず、今夏の移籍市場での売却についても検討しているとのこと。仮に相応の金額でのオファーが提示された場合、わずか1年での放出に踏み切る可能性もあるようだ。デ・ケテラーレに対しては、アストン・ヴィラやPSVが関心を寄せており、ミランもこうしたクラブとの交渉に応じる構えを見せているという。
完全移籍での獲得を目論むアストン・ヴィラは、2500万ユーロ(約39億円)相当のオファーを既に提示した模様。しかし、ミランはデ・ケテラーレの評価額を2800万ユーロ(約44億円)から3000万ユーロ(約47億円)に設定していることから、この入札を拒否したとも報じられている。アストン・ヴィラは依然として同選手に関心を寄せており、近日中に再びオファーを提示する可能性もあるようだ。
一方、PSVはレンタルでの獲得を希望しているとのこと。ミラン側はデ・ケテラーレをレンタル放出する場合には、契約に買い取りオプションを加えたいと考えており、その金額を2000万ユーロ(約31億円)以上に設定する可能性が高いという。現時点で正式な入札は行われていないが、PSV側が2000万ユーロ(約31億円)を超える買い取りオプションを受け入れるか否かが今後の交渉の鍵を握りそうだ。