
レヴァークーゼン所属のフランス代表FWムサ・ディアビに対し、アストン・ヴィラが関心を寄せているようだ。9日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。
昨シーズンは序盤こそ下位に低迷したものの、途中就任したウナイ・エメリ監督のもとで巻き返しに成功したアストン・ヴィラ。最終的にはプレミアリーグを勝ち点「61」の7位で終え、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)出場権を手にした。今夏の移籍市場では戦力拡充に向けた動きを見せており、ベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスを獲得したほか、ビジャレアル所属のスペイン代表MFパウ・トーレスの加入が決定的とも報じられている。
そうしたなか、クラブは前線の補強も検討している模様。今回の報道によると、レヴァークーゼンでウイング(WG)を主戦場に活躍しているディアビの動向を注視しているようだ。パリ・サンジェルマン(PSG)の下部組織で育った24歳の“快足”FWは2019年にレヴァークーゼンに完全移籍で加入。昨シーズンのブンデスリーガでは33試合の出場で9ゴール8アシストを記録するなど、チームの攻撃の主軸として活躍した。
アストン・ヴィラを率いるエメリ監督は、来る新シーズンに向けてサイドの攻撃力強化を望んでおり、ディアビの獲得に興味を示しているとのこと。レヴァークーゼン側も同選手を重要な戦力と位置付けているため、5000万ポンド(約91億円)を超える移籍金を要求する可能性が高いと報じられている。仮にこの金額での取引が実現した場合、ディアビはアストン・ヴィラのクラブ史上最高額の移籍金を更新することとなる。なお、同選手はレヴァークーゼンとの現行契約を2025年6月末まで残している。
アーセナルやニューカッスル、マンチェスター・Uなどからの関心が明らかになっていることから、今夏の移籍市場でのステップアップも噂されているディアビ。アストン・ヴィラが獲得競争へ本格参戦したなか、選手本人はどのような決断を下すのだろうか。