紆余曲折の7年間が終焉…ジャカがアーセナルへ惜別のメッセージ「多くの人々に感謝したい」

 アーセナルからレヴァークーゼンへの完全移籍が発表されたスイス代表MFグラニト・ジャカが、6日に自身の公式Instagram(@granitxhaka)を更新。約7年間を過ごしたアーセナルへ惜別のメッセージを綴った。

 現在30歳のジャカは2016年夏にボルシアMGからアーセナルへと完全移籍加入。すぐさま中盤の主力に定着すると、2019-20シーズンには元フランス代表DFローラン・コシェルニー氏の退団に伴いチームのキャプテンに任命された。ところが、2019年10月にクリスタル・パレス戦で途中交代の際に大ブーイングを浴びせられ、サポーターに向けて暴言を吐いたことから、キャプテンの座を追われることに。こうしたこともあり、一時は退団が決定的とも報じられていた。

 しかし、同シーズン途中に就任したミケル・アルテタ監督の説得を受け、ジャカはアーセナル残留を決意。その後の“アルテタ体制”では中盤で不動の地位を築き、迎えた2022-23シーズンは公式戦47試合の出場で9ゴール7アシストを記録するなど、優勝争いを演じたチームを牽引した。アーセナルでの通算成績は、公式戦通算297試合出場23ゴール27アシスト。7年間で合計4つのタイトルを獲得した。

 久々のチャンピオンズリーグ(CL)出場権という置き土産を残し、『エミレーツ・スタジアム』を去ったジャカ。クラブの低迷期を支え、昨シーズンの名門復活に尽力した“闘将”は、現地時間6日に更新した自身の公式Instagram(@granitxhaka)にて、アーセナルへの感謝の思いを次のように綴っている。

「ガナーズ(アーセナルの愛称)のみんな、ここまでの道のりは旅のようなものだった。今の僕に残されているのは『ありがとう』という感謝の言葉だけだ。僕はアーセナルで7年間を過ごした。このクラブは僕の人生おける非常に重要な部分となっている。だからこそ、ここを離れることは簡単な決断ではない。だけど、今こそが新たな冒険を始めるのに相応しい時期だと思っている」

「ともに戦った監督たちや選手たち、スタッフたち。多くの人々に感謝したい。そして、特にファン・サポーターのみんなに感謝したいと思う。僕が難しい時間を過ごしていたことは誰もが知っているけど、僕たちは一緒にそれを乗り越えてきたんだ。FAカップを優勝するたび、そしてみんなが僕のチャントを歌っているのを聞くたびに感じたあの気持ちは、決して忘れることができない。鳥肌が立つとは正にこのことだ」

「アーセナルはずっと僕の心の中に在り続ける。一度グーナー(アーセナルファンの愛称)になれば、いつまでもグーナーだ。ありがとう」

 闘志を全面に押し出したプレー、ピッチ上で見せた類稀なリーダーシップ、“ジャカ砲”と呼ばれた強烈なシュート、レッドカードの多さ、ファンとの衝突、そして“ラストマッチ”での感動的な2ゴール。ジャカのアーセナルでの時間は終わりを告げたが、彼が『エミレーツ・スタジアム』で過ごした紆余曲折の7年間は、いつまでもグーナーの心に残り続けるだろう。

【惜別】ジャカが7年間を過ごしたアーセナルへ感謝を綴る

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)