インテル、オナナ退団に備えバイエルンGKゾマーと交渉開始か…“玉突き移籍”の可能性も?

 バイエルン所属のスイス代表GKヤン・ゾマーに対し、インテルが関心を寄せているようだ。6日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 昨シーズンはアヤックスからフリートランスファーで加入した元カメルーン代表GKアンドレ・オナナが正守護神に君臨したインテル。しかし、カップ戦2冠やチャンピオンズリーグ(CL)準優勝に大きく貢献した27歳を巡っては、今夏の移籍市場での退団の可能性が浮上。とりわけ、スペイン代表GKダビド・デ・ヘアとの契約が満了を迎えたマンチェスター・Uからの熱烈な関心が明らかになっている。

 マンチェスター・Uが提示した総額4500万ユーロ(約70億円)相当のオファーはインテルに拒否されたものの、現在もクラブ間での交渉は継続。オナナ本人は、アヤックス時代の“恩師”でもあるエリック・テン・ハフ監督率いるチームでのプレーを前向きに検討しており、クラブ間での金額交渉が合意に達した場合は、移籍が成立する可能性が高いと報じられている。

 こうした状況を受け、インテルはオナナの後釜確保に向けてGKのリストアップを進めており、ブンデスリーガ屈指の守護神として知られるゾマーがその最上位に据えられているようだ。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、すでにインテルはゾマーとの契約締結に向けてバイエルンとの交渉を開始したとのこと。選手本人もセリエAへの挑戦を前向きに検討しているようだ。

 現在34歳のゾマーはボルシアMGで約8年半に渡って活躍した後、今年1月の移籍市場でバイエルンへ電撃移籍。長期離脱中だったドイツ代表GKマヌエル・ノイアーの代役として、公式戦25試合でゴールマウスを守った。しかし、時折見せた不安定なパフォーマンスやノイアーの戦列復帰が近づいていることが相まって、今夏の移籍市場での退団の可能性が浮上している。ロマーノ氏によると、ゾマーとバイエルンとの現行契約には、1月の獲得時に費やした800万ユーロ(約12億円)と同等の入札が他クラブからあった場合、退団を容認するという契約解除条項が付随しているようだ。

 シュトゥットガルトからの関心も明らかになっているゾマーだが、バイエルンも同選手の退団に向けてGKのリストアップを行なっている模様。ドイツ紙『ビルト』によると、バレンシア所属のジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリが補強の有力候補となっているようだ。今後のオナナの動向次第では、GKの“玉突き移籍”が発生することになるかもしれない。

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