
<ハナ銀行インビテーショナル 2日目◇16日◇千葉夷隅ゴルフクラブ(千葉県)◇7636ヤード・パー73>
日本と韓国の共同主管による新規大会で、初日3アンダー、31位タイから出た池村寛世が2日目に猛攻。6バーディ・ボギーなしのラウンドで9アンダー5位タイまで順位を上げ、一躍首位戦線に躍り出た。
そんな2日目のラウンドについて、「まぁそこまでピンチもなく、グリーンのタッチがなかなか合わないなか、ショットは良かったので、慌てることなく終われたかなと思います」と振り返る。パッティングに不安を抱えつつも、及第点のラウンドとなった。
今週は雨が続いた影響で、ウェットなコースコンディションとなっていて、「最近ずっと速いグリーンでプレーしていたので、今週のグリーンに対応できないまま。ちょっと残ってしまった10メートルとか7メートルくらいのパットの距離感が合わないっていうのはあります」とロングパットの対応に苦戦している。
「グリーンがやわらかくてウェッジだと戻ってしまうし、上りのパットは届かない。それを考えて強く打つと、今度は1.5メートルオーバーしたりとか。自分の中で距離感とラインと合わないままということが多い」。事実、グリーンのスピードを表すスティンプメーターの数値は、水曜日(練習日)の9フィート程度から、2日目、11フィートまで上がってはいるが、池村をはじめ、グリーンへの対応に悩む選手は多い。
パッティングに不安要素はあるものの「後半はショットがピンについてくれて短いパットを打ってバーディというのがたくさんあった」と話すように、ショットは好調をキープ。 さらに飛ばし屋の池村にコースの状況も味方をする。
今週は、前述したウェットコンディションのため、フェアウェイのランが出にくい状況に加え、距離も長く(7636ヤード)飛距離の出る選手が有利となる。「キャリーが出ないと今週はダメだなって思っています。(多少曲がっても)セカンドを打てるところにあればいいくらいに考えてやっています。ボギーも2日間で1個なので」と話すように池村を筆頭に、飛距離のアドバンテージのある選手が上位に並ぶ。
3日目に向けては、「パー5が5つあるのも自分には有利。そこでしっかりバーディを獲って流れを作れたらいいかな」と話す。首位の佐藤太平とは4打差。逆転優勝へ向けた週末2日間がスタートする。(文・土屋裕一)