
<宮里藍 サントリーレディス 初日◇8日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6513ヤード・パー72>
1週間前に海外メジャー「全米女子オープン」(7月6日開幕、米カリフォルニア州・ペブルビーチGL)の出場権を自力でつかんだ脇元華は、2つ目の切符に近づいた。優勝者と2位に「AIG女子オープン」(全英)の出場権が与えられる兵庫戦で、8バーディ・1ボギー「65」の滑り出し。首位と2打差の2位タイにつけた。
初めて海を渡ることが、いまのモチベーションのひとつになっている。全米女子オープンまで残り1カ月ほどだが、「行くまでに成績を残して、自信をつけてからあっちに飛びたい」。アメリカへの熱いが、きょうのスコアに表れた。
「ショットが安定してきたのが、いいスコアになった一番の要因かな」と振り返るが、その裏には吉田直樹コーチからの“喝”があった。「『いま言われていることをそろそろいい加減にやって』と言われて(笑)。ちゃんとやり始めました」。トップを小さく、フォローで顔を残すふたつのポイントを大げさに意識。この日はショットでチャンスを量産していった。
2つ目のメジャー切符に向けても、上々のスタート。「きょうと変わらず、やっていることをやり続けて。いいスコアで回って、全英にも行けたら最高」と残り3日間を見据える。(文・笠井あかり)