「体力勝負、どれだけ頭を使えるか」 畑岡奈紗はルーキー以来の“5連戦”締めくくりへ

<コグニザント・ファウンダーズカップ 事前情報◇10日◇アッパー・モントクレアCC(米ニュージャージー州)◇6536ヤード・パー72>
 
米ツアー参戦初年度以来の“5連戦”もいよいよ最後。畑岡奈紗のハワイから始まった転戦は、テキサス、西海岸2戦を経て、東海岸のニュージャージーにたどり着いた。「久しぶりで疲れています、時差ボケもあって」と正直に話すが、気合はみなぎっている。
「3(連戦)がマックスかなと決めている」としているが、2017年のルーキーイヤーには、5月「キングスミル選手権」からの8連戦を経験した。ルーキーとして必死に試合に出場し続けて踏ん張り、その途中には、海外メジャー「全米女子オープン」出場権をかけた1日予選会にも出場。「途中でやめたらいけないと思って」と36ホールを回った日もあった。
 
その8連戦の結果は予選落ちが6回(ほか棄権1回)と振るわず。予選を通った2試合目の「LPGAボルヴィック選手権」も56位に終わった。「地獄(笑)」と振り返り、土日がオフになっていたことには「休憩はできていましたね(笑)」と笑う。
 
それから6年が経ち、いまはツアーをけん引する日本のエース。先週の国別対抗戦「インターナショナルクラウン」では最終日に進めなかったが、今季はこれまで予選落ちがなく、休憩をする暇もない。
 
移動後の月曜日の練習では、松山英樹も教える黒宮幹仁コーチとオンラインで会話し、スイングを見てもらった。風が強いハワイ、そして海風が吹く西海岸での連戦とあって、風の影響を受けないようにと「自分で気づかないうちにアドレスが左重心になっていた」という。
 
その体重をセンターにするように調整。「自分では右に寄っている感覚なんですけど、それで真ん中くらいになっていると思う。頭のなかで考えているのと感覚にズレが出ている」。どきどき、弾道計測器のトラックマンで数値を取っているというが、大事にしているのは「自分の感覚」。そのズレを直し、歯車を再び噛み合わせている。
 
同コースを回るのは昨年に続いて2度目だが、その昨年大会は初日に「65」を叩き出すなどで6位タイにつけた。「去年初めてで、いいスコアで回れたので、目標はそれ以上の成績を残すこと」と狙いも明確だ。前週のインターナショナルクラウン前の3連戦は16位タイ、37位タイ、11位タイという成績。「体力勝負かなという感じ、どれだけ頭を使えるか」。最後の一戦を、最高の形で締めくくりたい。

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