中断挟み薄暗がりのなかのホールアウトに「回り切れてよかった」 渋野日向子は“ぶっつけ本番”でイーブン

<シェブロン選手権 初日◇20日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6824ヤード・パー72>

今季のメジャー初戦。渋野日向子は、薄暗がりの18番ホールをパーで終え、ホールアウトした。午後組でスタートし、ラウンド中には雷雲接近の影響で約1時間の中断を挟んだが、「暗いなと思いながらやっていたけど、回り切れてよかった」と、明日にプレーを残さなかったことにまずは一安心だ。
スタートの1番パー4は苦しい立ち上がりだった。フェアウェイから放った2打目はグリーン奥まで飛び、傾斜の下へ。開幕前には「グリーン周りも砲台なので外すと大変。長い距離が残ってしまうのでなんとか耐えて」と話していたが、その不安がいきなり的中してしまった。そしてカラー付近に当たったアプローチは寄らず、ボギーが先に来てしまう。ただ「距離がどうかなと思って、番手を上げたら芯を食って奥まで行った。『しゃーないかな』と思いながら切り替えてできた」と割り切って、歩みを進めた。

5番ではティショットが左の池に入り、さらにスコアを落としたが、6番で奥2メートルのチャンスを決めると、8番パー5の3打目を1.5メートルにつけてバーディを奪う。さらに中断あけの9番のセカンドも、左2.5メートルにつけると、ここでアンダーに潜った。「6、8、9番で獲れてよかった。ちゃんと(13番も含む)パー5で2個獲れた分かな。縦距離も合わせた、いいバーディでした」と、この中盤の猛攻を振り返る。

結果的に後半1つ落とすことになり、「途中までアンダーで回れとったんで、そのまま終わりたかった」というが、雨、そして中断もあったタフなコンディションのなかで集中を切らさずプレーできたことは評価する。開幕前の火曜日にはプロアマを欠場。前日の練習ラウンドなども実際に球を打ったのはグリーン周りだけと、ショットに関しては“ぶっつけ”に近かったが、しっかり耐えることができ「安心」という言葉も聞こえてくる。

「何があるか分からない」という明日は午前組のスタートとあって、ラウンド後は足早にコースを後にした。「上を目指すためにはスコアを出さないと。今の全力を出せるように」。首位との5打差を追っていく。(文・間宮輝憲)

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