
セリエA第22節が12日に行われ、ナポリとクレモネーゼが対戦した。
現在、2位のインテルに勝ち点差「13」をつけ、首位を独走しているナポリ。ディエゴ・マラドーナ氏が在籍していた1989-1990シーズン以来となるクラブ史上3度目のセリエA制覇までの“カウントダウン”がスタートしている。セリエAで6連勝を狙う今節の相手は最下位に沈むクレモネーゼ。1月17日に行われたコッパ・イタリアのラウンド16ではPK戦の末に敗北を喫しており、ナポリは当時の“リベンジ”を狙う。ナポリは3試合連続で同じスターティングメンバー11名を送り出した。
試合の均衡は21分に破れる。右サイドでボールを受けたイルビング・ロサノが縦へ持ち出してクロスボールを送るも、中央のヴィクター・オシムヘンには合わない。しかし、左サイドへと流れたボールにフヴィチャ・クヴァラツヘリアが反応。体制を立て直してドリブルを開始すると、カットインから右足を振り抜く。クヴァラツヘリアの今季セリエAでの9ゴール目で、ナポリが先手を取った。
その後もナポリがボールを保持し、前線の3枚やピオトル・ジエリンスキを中心に多彩な攻撃を繰り出したものの、追加点は挙げられず。前半はこのままナポリの1点リードで終了した。
後半に入ってからも攻撃の手を緩めなかったものの、なかなか追加点が挙げられないナポリ。それでも65分、セットプレーからゴールをこじ開けて見せた。右コーナーキックを獲得すると、ジエリンスキが右足で正確なボールを供給。ニアサイドで合わせたジョバンニ・ディ・ロレンツォのヘディングシュートはGKに弾かれたが、こぼれ球に反応したファーサイドのキム・ミンジェが体を投げ出して中央へ折り返す。最後はオシムヘンが押し込んだ。ナポリが勝利を手繰り寄せる追加点を挙げた。
79分にはペナルティエリア手前でボールを受けたエリフ・エルマスがマイナスへ下げると、ディ・ロレンツォのパスに反応してボックス右に侵入する。ダイレクトで右足を振り抜き、強烈な一撃をファーサイドに突き刺した。
試合はこのままタイムアップ。ナポリがセリエAで6連勝を飾り、まだ今節を消化していない2位インテルとの勝ち点差を暫定ながら「16」まで広げた。一方、クレモネーゼはこれで3連敗となっている。
次節、ナポリは17日に敵地でサッスオーロと対戦する。一方、クレモネーゼはアウェイ連戦となり、20日にトリノと対戦予定だ。
【スコア】
ナポリ 3-0 クレモネーゼ
【得点者】
1-0 22分 フヴィチャ・クヴァラツヘリア(ナポリ)
2-0 65分 ヴィクター・オシムヘン(ナポリ)
3-0 79分 エリフ・エルマス(ナポリ)