
パリ・サンジェルマン(PSG)のモロッコ代表MFハキム・ツィエク(チェルシー/イングランド)獲得は失敗に終わった可能性が高いようだ。1月31日から2月1にかけて、イギリスメディア『BBC』やフランス紙『レキップ』が伝えている。
昨年末のFIFAワールドカップカタール2022ではモロッコ代表のベスト4進出に大きく貢献したツィエクだが、所属するチェルシーでは十分な出場機会を得ることが出来ておらず。今シーズンはここまで公式戦15試合に出場しているものの、スタメン起用はわずか6試合にとどまっている。こうした現状を踏まえ、ツィエクは今冬のチェルシー退団を希望。複数クラブと移籍に向けた交渉に臨んでいた。
移籍市場の締切が迫っていた中、PSGが今冬のツィエク獲得に向けて動いていることが判明。選手本人とは個人合意に達したほか、クラブ間での交渉も急速に進展。そして迎えた移籍市場最終日、両クラブは今シーズン終了までのレンタル移籍で合意に達し、ツィエク本人もメディカルチェック受診のためパリを訪れていることが明らかになっていた。
公式発表を残すのみと見られていたツィエクのPSG移籍。しかし、なんと同選手の登録は完了しておらず、移籍は破談に終わった可能性が高いようだ。報道によると、チェルシーからの書類提出が遅れた影響で、期限内に移籍手続きが完了しなかった模様。また、『レキップ』はチェルシーが合計3度に渡って誤った書類をPSGに送付していたとも伝えている。
事態に納得のいかないPSGはチェルシー側にコメントを求めており、さらにはフランス・プロサッカーリーグ(LFP)への控訴も検討しているという。PSGは今後も解決策を探っていくと見られているが、『BBC』は「現状ではツィエクはチェルシーに戻らざるを得ないだろう」と指摘している。