
バルセロナ所属のコートジボワール代表MFフランク・ケシエは、今冬の移籍市場で同クラブを離れる予定はないようだ。23日、スペイン紙『アス』が伝えている。
現在26歳のケシエは昨年夏にフリーでバルセロナ加入を果たした。中盤の主軸としての活躍が期待されていた同選手だが、度重なる負傷の影響もあり適応に苦戦。今シーズンはここまで公式戦19試合に出場し2ゴール2アシストをマークしているものの、チーム内での序列はそれほど高くなく、スタメン出場は7試合にとどまっている。
そんなケシエを巡っては、インテルが今冬の移籍市場での獲得に興味を示し、バルセロナとの交渉に臨んでいることが明らかになっていた。クロアチア代表MFマルセロ・ブロゾヴィッチとのトレード案が浮上するなどクラブ間での交渉も進展。一部では選手本人もセリエA復帰に興味を示しており、わずか半年足らずでバルセロナを退団する可能性があるとも報じられていた。
去就に大きな注目が集まっていたケシエだが、今冬のインテル移籍の可能性は消滅し、バルセロナに残留することが濃厚となったようだ。今回の報道によると、ケシエ本人がシャビ・エルナンデス監督に対し、バルセロナでの成功を最優先に考えている旨と移籍の意思がないことを伝達。クラブ側も選手の意向を汲み取り、クラブに残留させることを決断したようだ。今冬のブロゾヴィッチとのトレード案も選択肢から除外されたと『アス』は指摘している。
バルセロナではなかなか本来のパフォーマンスを発揮できずにいるケシエ。しかし、現地時間19日に行われたコパ・デル・レイ(国王杯)・ラウンド16のセウタ(3部)戦では、フル出場し1ゴール2アシストを記録する活躍を見せた。今後も同様のパフォーマンスを維持し、定位置を掴むことはできるのだろうか。今冬の残留を決断したケシエのシーズン後半戦での活躍に注目だ。