近年まれにみるハイレベル 米初優勝の古江彩佳はなぜ新人賞に届かなかった?【スタッツで紐解く2023年米女子ツアー】

現地時間19日(木)から米国女子ツアーの新シーズンが始まる。今季はこれまでの畑岡奈紗、渋野日向子、古江彩佳、笹生優花に加えて勝みなみ、西村優菜といった選手も参戦し、ますます盛り上がりを見せている。日本勢だけでなく、昨年の年間女王リディア・コ(ニュージーランド)をはじめ復活を果たしたメジャーハンター、チョン・インジ(韓国)ら海外勢も多士済済のメンバーがしのぎを削る。そんな楽しみな戦いを前に、昨年のスタッツを見ながら注目選手を紹介したい。今回はルーキー・オブ・ザ・イヤー。

年間のポイント(pt)によって争われる新人賞だが、昨シーズンは近年まれにみるハイレベルな戦いとなった。米ツアー初優勝を挙げた古江(759pt)ですら3位。トップのアタヤ・ティティクル(タイ、1587pt)とはダブルスコア以上の差をつけられてしまった。

なぜこのようなことが起こるのかというと、ポイント配分が海外メジャーに大きな比重を置いているため。通常のトーナメントは優勝で150pt、2位が80pt、3位が75ptと順位ごとに割り振られていき、41位以下は5ptで固定で予選落ちは0pt。だが、メジャーではこれが倍となる。古江は5試合中3試合で予選落ち、残りの2試合も44位タイ、19位タイとトップ10には入れなかったため、これだけの差がついた。

ティティクルと古江の間となる2位となったチェ・ヘジン(韓国、1292pt)はツアー優勝こそなかったもののメジャーの2試合でトップ5入り(全米女子オープン3位、KPMG全米女子プロゴルフ選手権5位タイ)、そのほかの試合でも安定した成績を残したため1000ptを上回った。

一方の渋野は597ptで5位。シーズンを通して安定して上位に入ることはできなかったが、メジャー2試合でトップ5に入った成績が加味された。

これまでルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したのは1990年の小林浩美ただ一人。日本勢2人目の戴冠はなるのか。今年から参戦する勝みなみ、西村優菜に期待したい。

externallink関連リンク

■ルーキー オブザ イヤー ランキング【米女子スタッツ一覧】 ■日本勢で一番リスクを冒してリターンしたのは笹生優花! 渋野日向子は82位【スタッツで紐解く2023年米女子ツアー】 ■さすが米女子ツアー!賞金ランキング1位は約5億6700万円、日本勢トップの畑岡奈紗は1億8000万円【スタッツで紐解く2023年米女子ツアー】 ■驚異の19歳がトップ10回数最多 メジャーで活躍の渋野日向子は19位【スタッツで紐解く2023年米女子ツアー】 ■米ツアーの“飛ばしの女王”は約280ヤード! 古江彩佳は優勝者のなかで下から2番目【スタッツで紐解く2023年米女子ツアー】
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)