
セリエA第16節が4日に行われ、ユヴェントスとクレモネーゼが対戦した。
FIFAワールドカップカタール2022開催に伴う中断期間が終了し、セリエAが再開する。今季のユヴェントスは序盤からなかなか勝ち切れない時期を過ごしていたが、第10節トリノ戦から6連勝を飾り、3位で中断期間に突入。3シーズンぶりのスクデット獲得も不可能ではない位置につけている。再開初戦、そして2023年の初陣では降格圏に沈むクレモネーゼの本拠地に乗り込んだ。ユヴェントスのスターティングメンバーにはマヌエル・ロカテッリ、ウェストン・マッケニー、フィリップ・コスティッチらが並んでいる。
試合は序盤から堅い展開となるも、15分にクレモネーゼが決定的なシーンを作り出す。最終ラインからボールを運んだマッテオ・ビアンケッティが背後のスペースにロングフィードを送ると、エマヌエレ・ヴァレリがフリーで反応。飛び出していたGKヴォイチェフ・シュチェスニーを頭上を越えるヘディングシュートでネットを揺らしたが、オフサイドのため得点は認められなかった。
対するユヴェントスは19分、右サイドでボールを持ったマティアス・スーレがカットインから左足シュートを狙うも、GKの横っ飛びセーブに阻まれる。38分にはスーレからのパスを受けたコスティッチがペナルティエリア手前から左足を振り抜いたものの、シュートは枠を捉えきれなかった。前半はこのままスコアレスで終了している。
後半に入ると、ユヴェントスは途中出場の2人でチャンスを作り出す。66分、ペナルティエリア手前でボールを受けたモイーズ・キーンのポストプレーはDFに阻まれたが、こぼれ球を拾ったフェデリコ・キエーザがスピードに乗ってボックスに侵入。左足のシュートはゴールの左に外れた。対するクレモネーゼにも69分にビッグチャンスが到来。敵陣でルーズボールを拾ったところから、ヴァレリが頭でペナルティエリア左のスペースにパスを繋ぐ。抜け出したシリル・デセルスが左足で狙うも、シュートはニアポストに嫌われた。
なかなか均衡は破れず、スコアレスドローの匂いも漂い始めた後半アディショナルタイム、遂に試合が動く。敵陣でボールを奪ったアドリアン・ラビオが自ら持ち運ぶと、ペナルティエリア手前で倒されてフリーキックを獲得する。アルカディウシュ・ミリクが直接狙ったフリーキックが右ポストに当たってゴールに吸い込まれ、最後の最後でユヴェントスが先制に成功した。
試合はこのままタイムアップ。苦しめられたユヴェントスだったが、ミリクの2試合連続ゴールで7連勝を記録。今節は首位を走るナポリがインテルに敗れたため、勝ち点差は「7」に縮まった。2位ミランとの勝ち点差は「2」をキープしている。
次節、ユヴェントスは7日にウディネーゼをホームに迎える。一方、クレモネーゼは9日に敵地でヴェローナと対戦予定だ。
【スコア】
クレモネーゼ 0-1 ユヴェントス
【得点者】
0-1 90+1分 アルカディウシュ・ミリク(ユヴェントス)