千葉の「新湾岸道路」に“新ルート案”が浮上! 全線バイパス+現道拡幅のミックス案 事業費は“約1兆円”

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「新湾岸道路」の有識者検討会で、新たなルート案を追加して検討を進める方針が示されました。

「新湾岸道路」新案が浮上 既存案もリファイン!

 国土交通省 千葉国道事務所は2026年8月4日、第3回目となる「新湾岸道路」の有識者検討会を開催しました。

 新湾岸道路は、渋滞が深刻な「東京湾岸道路」(国道357号)の千葉県内におけるバイパスとして、外環道が交わる高谷JCTから京葉道路の蘇我IC周辺または市原IC周辺を結ぶ高規格道路として調査中の路線です。2025年5月に複数ルート素案が公表。それ以降も地域住民の意見聴取などのコミュニケーションを重ねてきました。

 その結果集まった9398件もの意見を踏まえ、今回新たにもう一つのルート案が追加で示されました。

 従来の案は3つで、うち「全線バイパス整備案」は2種類。外環道が接続する高谷JCTから海側を進み、蘇我地区の埋め立て地(千葉市川崎町)付近から蘇我IC、市原ICへ分岐するルートで、案1-1「高架構造を主体とする道路」と案1-1「地下構造を主体とする道路」の2案が示されていました。

 案2が「現道対策+一部バイパス整備案」です。国道357号や国道16号を拡幅しつつ、一部新設道路を整備するものになります。なお、今回は寄せられた意見や検討結果を踏まえ、これらにも一部修正が加えられています。特に案2は、国道16号の養老川付近~市原IC周辺については一部新設を想定するものに改められています。

 そして新規に打ち出されたのが案3「湾岸部を通る道路の新設及び国道357号・国道16号と並行した道路新設(習志野周辺で湾岸部から国道部へ最短経路で移行)」です。

 これはいわば、案1と案2の折衷です。高谷JCTから習志野付近まではバイパスを新設、そこからは国道357号および16号に沿って自動車専用部を新設するというもの。おおむね全線にわたり高架構造を想定し、4~6車線を想定しているそうです。

 これは、早期実現のため「一部区間の整備のみでよい」「新設案と現道拡幅案を組み合わせたルートとしてほしい」といった意見を主に踏まえたもの。その際、幕張周辺で案1から案2へ接続すると、幕張新都心の街並みへの影響が大きいことを踏まえ、合流地点を谷津船橋ICか湾岸習志野IC付近に想定したといいます。また、現状で高架部がない千葉・市原区間の高架化について複数案に追加した結果として案3が打ち出されました。この案だと渋滞の激しい船橋市域はバイパスすることができます。

 なお、概算の事業費はそれぞれ、案1-1(バイパス・高架構造主体)が約1兆円、案1-2(バイパス・高架+地下構造主体)が約2兆円、案2(現道拡幅+一部新設)が約0.5兆円、そして新たな案3が約1兆円と見積もられています。

 今後は、この新たな複数案をもとに再び市民の意見などを集めて検討を進め、2回の有識者委員会を経てルート案の選定へと進みます。それを踏まえて事業化の流れとなります。