史上初となる3カ国での共同開催となった『FIFAワールドカップ2026』が閉幕。出場枠が48チームに拡大され計104試合が北中米の16都市で実施された過去最大規模の今大会で破られた記録の数々を国際サッカー連盟(FIFA)が伝えている。
今大会が始まるまで、ワールドカップ(W杯)における“最年長指揮官”は、2010年にギリシャ代表を率いていたオットー・レーハーゲル氏の「71歳(当時)」だったが、今大会にはガーナ代表のカルロス・ケイロス監督(73歳124日)、南アフリカ代表のヒューゴ・ブルース監督(74歳79日)、チェコ代表のミロスラフ・コウベク監督(74歳296日)と、高齢監督が続出。その中でもキュラソー代表を指揮したディック・アドフォカート監督の「78歳271日」には及ばず、同監督がW杯における新たな最年長指揮官となった。
また、指揮官としては、フランス代表のディディエ・デシャン監督も新記録を樹立。監督として2014年にフランスをベスト8に導き、2018年に優勝、前回の2022年は準優勝、そして今大会を4位で終え、通算で「26試合」を指揮したとのこと。これは西ドイツ時代のヘルムート・シェーン氏を上回る数字で、監督としての最多勝利数でも同氏を上回った。
一方、選手としての最多勝利数で新記録を打ち立てたのが、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシだ。今大会では初戦からチームを7連勝に導く活躍を見せ、通算勝利数は「23」に。現在、この記録を追いかけているのが、フランス代表FWキリアン・エンバペの「17」勝となっている。メッシはこの他にも、前回大会から続いていた連続得点記録を「9」にまで伸ばし、これまでの6試合から大幅な更新となった。さらに、今大会においてボックス外から3ゴールを挙げ、ペナルティエリア外からの最多ゴール選手(通算7得点)としてもW杯の歴史に名を刻んでいる。
そしてメッシから記録のひとつを奪いとったのが、フランスの“エース”エンバペ。10得点を挙げて今大会の得点王に輝いたエンバペは、通算得点数を「22ゴール」とし、メッシを1ゴール上回る形でW杯における歴代最多得点者として、名前を刻んだ。加えてエンバペ擁するフランスでは、MFミカエル・オリーズが「7アシスト」を記録し、1大会における最多アシスト数を更新。また、7アシスト中の5アシストはエンバペのゴールであり、同一選手へのアシスト数でも史上最多となった。
得点では、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが「6大会連続ゴール」という偉業を達成。メッシは2010年の南アフリカ大会でゴールを記録できていないため、ロナウドが唯一の記録保持者だ。41歳のロナウドは大会における最年長ゴール記録は更新できなかったものの、自国におけるW杯の最年少及び最年長得点者にはなっている。
その他にも、今大会は同一のチームの2選手が6ゴール以上を挙げた初のW杯に。イングランド代表のMFジュード・ベリンガム(7得点)とFWハリー・ケイン(6得点)に加え、フランス代表のエンバペ(10得点)とFWウスマン・デンベレ(6得点)も“ゴールデンコンビ”の系譜に名を連ねた。
優勝したスペイン代表では、今大会のMVPにも選ばれたMFロドリが「790本」のパスを通し、前回大会で自身が記録した「638本」という1大会における最多パス本数を更新している。守備面では、GKウナイ・シモンが8試合中「7試合」を無失点で終え、1大会における最多完封試合数の新記録を達成。これまではスペインの“先輩”でもあるGKイケル・カシージャスなど7選手が記録した「5試合」が最多だった。