全席指定・平日昼の「総武特急」どのくらい乗ってる? 使って分かった車両の強みと座り心地

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東京~佐倉・成東・銚子間を結ぶ特急「しおさい」は、首都圏のJR特急では最後まで自由席を設定していましたが、2024年に全車指定席、かつ1往復を除きE259系電車に変わりました。どのような利用をされているのでしょうか。

平日昼・銚子発の上り特急に乗車

 東京~銚子間を結ぶJR総武本線の全線を走る特急列車が、「しおさい」です。

 総武本線は、千葉地区で初めて有料優等列車が設定された路線でもあります。1958(昭和33)年、両国~銚子間に準急「犬吠」が設定されたのが始まりです。その後、「犬吠」の支持を受けて、外房線や内房線でも優等列車が走るようになりました。

 特急「しおさい」は1975(昭和50)年、「犬吠」を格上げする形で誕生。7往復だった「犬吠」のうち5往復が「しおさい」に変わりました。

 現在の定期列車は、平日は東京~銚子間4.5往復・東京~成東間1往復・東京~佐倉間1.5往復、土休日は東京~銚子間4往復です。朝夕の便は通勤輸送も担っています。

 車両は、平日の東京~佐倉間の1往復がE257系500番台で、それ以外は特急「成田エクスプレス」と同じE259系が使われています。2024年に全車指定席化し、加えて1往復を除きE259系電車に変わりました。

 では、どのような利用をされているのか。2026年6月の水曜、銚子12時22分発・東京行きの上り特急「しおさい12号」を利用してみました。

 列車はE259系6両編成。銚子を出発した時点で乗客は、1号車13人、2号車8人、3号車3人、4号車7人、5号車12人、6号車グリーン車が筆者を含め2人です。編成定員はグリーン車28人、普通車262人なので、乗車率はグリーン車7.1%、普通車16.4%でした。

 普通車ではノートパソコンを広げて作業している人が2人いました。普通車でも全席コンセントが設置されているE259系の強みが生かされているといえます。

 グリーン車は、座席の革張りの感触も良く、2+2列の中ではかなり上位の座り心地です。ただ、枕の基本位置が上すぎるように感じます。上には動かせますが、下に動かせないのは残念です。銚子発のグリーン車のベスト席は、3番D席と感じます。

複線区間に入りスピードアップ

 12時35分、飯岡。窓から眺める限りでは乗車は見られません。連続停車で12時38分、旭。1人がグリーン車に乗車しました。1駅だけ通過して12時47分、八日市場。また1駅だけ通過して12時54分、横芝とこまめに停車していきます。横芝では男性客がグリーン車に乗車します。

 また1駅通過して13時3分、成東。ホームに利用客の待機列が見え、ホッとします。また1通過して13時15分、八街。ここでも1人がグリーン車に乗車しますが、車掌に声を掛けられ車内で指定券を購入していました。

 列車は特急とはいえ、いわば「隔駅」停車であり、それほど速度は上がりません。総武本線は緑が多い車窓です。13時25分の佐倉では、乗客がそれなりにいました。成田線と合流して特急「成田エクスプレス」が行き交う複線区間となり、速度が上がり始めます。

 13時37分、千葉。近距離でも特急利用客がいるようで、乗車列が見えました。ここから先の乗車は少ないでしょうから、車内をもう一度見てみます。1号車19人、2号車24人、3号車22人、4号車25人、5号車18人で普通車108人(乗車率41.2%)、6号車グリーン車は5人(同17.9%)でした。

 13時49分の船橋、14時1分の錦糸町でグリーン車に動きはなく、定刻の14時7分に終点の東京に到着しました。

 車内では、電源コンセントや、空港特急向け装備だった大型荷物置き場が使われているようです。高速バスと比べると所要時間ではそれほど差はありませんが、これらの設備が強みと感じました。