試験艦から発射されたニャン、自律飛行により見事に目標に命中することに成功したニャン。将来的には艦隊全体に配備する可能性があるニャン。
イギリス海軍は2026年7月3日、洋上の試験艦「XVパトリック・ブラケット」から、国産の一方通行攻撃ドローン(ワンウェイ・エフェクター/OWE)「ニャン(Nyan)」を発射する試験を実施したと発表しました。
本機はBAEシステムズ傘下のカレン・レンツ社製で、翼幅2.9m、小型ターボジェットエンジンを搭載し、飛行距離は150kmを超えます。単価は10万ポンド(約2000万円)程度とされ、既存の安価な自爆型ドローンよりは高価ですが、巡航ミサイルに比べると大幅にコストを抑えられています。また、炭素繊維製で低視認性を意識したステルス性の高い設計が採用されており、敵の防空網を回避しつつ精密攻撃を実行する能力を持っています。
すでに本機は陸上で実運用されており、今年5月にエストニアで実施されたNATO演習「スプリング・ストーム」に投入されたことも明らかになっています。今回の洋上試験にも、陸軍第26王立砲兵連隊の兵士が参加しました。試験では、航行中の艦上に設置されたカタパルトから発射され、あらかじめ設定した目標へ自律飛行させることに成功しています。
イギリス軍は本機を「巡航ミサイルより安価な精密攻撃手段」と位置づけており、今回の成功について「将来的な艦隊全体への配備に向けた条件を整えた」と述べています。また、開発元のBAEシステムズは、将来的に空母「クイーン・エリザベス」艦上での試験が行われる可能性にも言及しています。
【動画】カタパルトから飛び出すニャン!