モジタバ師「不在」に臆測=暗殺警戒か―イラン前最高指導者国葬

AI時代の主役 NAND型メモリとは

 【テヘラン時事】イランで4日から続く前最高指導者、故アリ・ハメネイ師の国葬行事で、最高指導者の座を継いだ次男モジタバ・ハメネイ師の「不在」について、さまざまな臆測が飛び交っている。イスラエルによる暗殺を警戒しているとの説が有力だ。
 イランメディアによると、首都テヘランでの3日間の国葬行事を終えた後、ハメネイ師のひつぎはイスラム教シーア派聖地の中部コムに移送された。7日には体制を支持する多くの人たちが葬列に加わった。
 モジタバ師は、米イスラエルによる2月末の軍事作戦でハメネイ師が殺害された際に負傷したとされる。以降、モジタバ師は署名入りの声明をたびたび発表しているが、公の場には出てきていない。国葬に合わせてモジタバ師が登場し、後継者としての自身の権威を内外にアピールするとの見方があった。
 米紙ニューヨーク・タイムズは4日、イラン精鋭軍事組織「革命防衛隊」の隊員らの話として、モジタバ師が9日の北東部マシャドでの埋葬に参列する意向を示したが、見送られたと報じた。イスラエルによる暗殺や居場所の特定を懸念したとされる。英紙ガーディアンも、モジタバ師が参列しないのはけがのためではないとするイラン当局者の話を伝えている。
 イスラエルメディアによると、カッツ国防相は先週、モジタバ師が暗殺の標的となっていると明言。6日の声明でも、ハメネイ師の国葬に言及した上で「イスラエルを滅ぼそうとするイランの指導者は誰であれ排除する」と警告した。
 イランメディアは5日、テヘランでの告別式にモジタバ師の兄弟3人が参列する様子を報道。ガリバフ国会議長やペゼシュキアン大統領ら高官も参列したとされ、かえってモジタバ師の「不在」が際立つ状況となっている。 
〔写真説明〕6日、イランの首都テヘランで、最高指導者モジタバ・ハメネイ師の肖像画を手にする女性(中央)(AFP時事)